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2004年06月04日
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カテゴリ: Essay
 ベランダの、そこら中に小枝が散らばっていた。

 ただでさえ狭いベランダに鳩が舞い降りるので、洗濯物は糞害に悩まされていた。これで鳩の子育てでも始まったら、干し場がなくなってしまう。可哀相であるけれど、背に腹は替えられない。洗濯物を干す前に、箒ではいて片付けた。

 何気なく窓越しに覗くと、巣のあった辺りに鳩が座っていた。ここに、巣は作らないでね、とわたしは声をかけた。鳩はフンとすまして横を向いた。なんとその足元には、すでに卵があるではないか。えー、そんなに急な話だったのー、知らなかったのよー。
 申し訳ないと思ったけど、後の祭りだ。
 冷たいコンクリートの上で、卵は雛にかえるんだろうか?
 わたしはせめてもの償いに、傍にタオルを置いてやった。

 しばらくして外をみると、小さな白い卵が一個転んでいた。
 きっと母鳥になるのを、放棄したのだろう。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<後日談>
 一個の卵を囲むように、半周はタオルを取り込んで、残りの半周は小枝をまたもや運んで来て、巣らしくものにしている。思い出したようにそこへ座っているけど、こんなことで卵が本当に雛にかえるのだろうか?
 気になるので、ついガラス越しに覗いている。
 今日も変化なし。





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最終更新日  2004年06月07日 13時16分19秒
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Re:鳩の卵(06/18)  


 卵を抱えた鳩は、少しも人間を恐れない。
 最初は、形ばかりその場を離れる振りをしていたが、今では昔からそのベランダの住人のような顔をして、堂々としている。
 まぁ、いいけどね、わたしは鳩に聞こえよがしに言った。
 鳩は相変わらずすまして、卵を温め続けている。
「あら、何をおっしゃってるのかしら?おーほっほ」な感じなのである。

 でも、いつのまにか家族のように、ほんとうに昔からの住人のような近さで、そこに存在しているから不思議であった。
 こちらを、思わずにやりとさせてしまう、そんな魅力を鳩の家族に感じているわたし達であった。 (2004年06月18日 11時41分02秒)

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