PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

紫苑(しをん) @ Re[1]:日々の出来事(11/24) しの〜445さんへ 本当にご無沙汰していま…
しの〜445 @ Re:日々の出来事(11/24) おはようございます。☀ 今日の三重は快晴…
しの〜445 @ Re:カウントダウン1825(10/07) 紫苑さん、こんばんは~☆彡 何気なく、過…
紫苑(しをん) @ Re:ともだち(02/01) ものすごい亀レスでごめんなさい。 美味し…
しの〜445 @ Re:ともだち(02/01) こんにちは~☀ 私もそう思います。 学生…
2005年02月13日
XML
テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay


 土産の日本酒で、いっぱいやろうよ、と夕食にはすでに遅い時刻から、小さな酒宴は始まった。

 辛口、ちょい甘口、と冷えた日本酒を酌み交わす。
 「どうだった?病人を元気だったかって聞くのも妙だけど」
 「うん。まぁまぁ。夏のときとあまり変化はないと思ったけど」
 「そう。それなら良かった」
 「おばあちゃんと父さんが並ぶと夫婦みたいで、あたし達は孫みたいに見えるよ」
 その言葉で、彼がどれだけ憔悴しているかが想像ついた。
 「おばあちゃんの言葉がちょっと胸に来たけど」

 「来てくれるのは嬉しいけど、あんた達が帰った後、しょげてしまうのが可哀想で…って」
 「そう」
 光景が浮かんだ。

 それぞれが、いつになったら楽になれるのだろう。
 切ないなー。
 「飲みましょう。おかあさん」
 長女の彼が、場を盛り上げるように、少し陽気に杯を上げた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年02月14日 16時06分31秒 コメント(4) | コメントを書く
[Essay] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: