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2005年02月24日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay


 大きな男爵いもを大ぶりに切って、肉を多めに入れた。
 なんともふっくらと美味しい肉じゃがができた。

 「良い匂い。味見していい?」
 勤めから帰宅したばかりの長女が、手洗いもそこそこにやって来た。
 「どう?」
 手塩皿に乗せて渡した。
 「うまぁーい」
 「でしょう?我ながら、ふ、ふ」

 思い切り目尻を下げた。
 「これから彼とデート」
 「じゃ持ってく?」
 「持ってくー」

 お鍋にいっぱい詰めた肉じゃがと、ぬかみそを持って慌しく出かけた。
 背中に、『し・あ・わ・せ』の四文字が見えた。







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最終更新日  2005年02月26日 08時43分55秒 コメント(8) | コメントを書く
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