3 The Beatles(1962-67)
デビューアルバム、サイン入りファンクラブ会報誌、公演プログラム、チケット、手書きの「Help」「In my life」、来日公演&SGT Pepperの衣装、アビーロードスタジオの録音機材、Mr.Kiteのポスター&歌詞、エピフォンカジノ、眼鏡。「愛こそはすべて」の世界中継ビデオ。エスカレーターで5階へ。
9 House Husband(1975-80)
ライター、ミッキーマウスの腕時計、シガレットケース、ベル、日本語表記のクレジットカード、白いピアノ、掛時計、「Love」「Woman」「Starting Over」「Watching the Wheels」の歌詞原稿、日本語自習用イラスト、軽井沢で着用の服、帽子、書道セット、キセル、干支(龍)の彫刻入り特注ギター
Final Room
ジョンが紡いできた言葉が原文と日本語で中央部のついたて両面に並ぶ白い部屋。壁沿いの椅子に腰掛け、流れる音楽に身を委ねる。シンプルだが奥の深いジョンの世界はハートで感じればよい。最終日はメモを取る人多数。私にとっては初めての光景だった。彼等の胸に響いたジョンの言葉は何だったのだろう。
どのゾーンにもその時々の曲や映像が流れ、時代の風をまとったジョンがいる。一緒に口ずさむ人も多い。国や時代は違っても、皆、音楽のタイムマシーンに乗り、少年少女時代にget backしているのだろう。記憶の引き出しを開け、懐かしい場所で思い出の誰かさんや昔の仲間にエアーで語りかけているのかもしれない。たくさんの表情に「In my life」の歌詞が浮かび、熱いものがこみあげてきた。
Now here(なぜか埼玉)にいたジョンの思い出達はNowhereへ旅立った。またいつかどこかで会えるといいな。行き場のない孤独感を覚える人(=ジョン自身)を励ます「Nowhereman」は65年発表「Rubber Soul」の中の1曲。3人のコーラスが見事だが、回るマイクが大活躍した(?)日本公演では自分達の音が聞こえにくかったのか、バランスが良くない。サビでいきなり2番を歌うジョンに、バックのジョージは動揺も見せずしっかりカメラ目線