日本産カミキリ学習帳

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2006/06/05
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カテゴリ: カミキリ本編

最近のヒメスギカミキリの発生は遅いのでしょうか。
イメージ的には3月の虫なんですが・・・。
4月中旬になっても東京で見つけることができませんでした。
杉材が転がってる場所を知らないだけでもありました。
iwami君のポイントでの発生も5月になってからでした。
5℃から成虫が羽脱して活動するらしいのですが
実際のところどうなんでしょうね?

DSC_0013.jpg
Callidiellum rufipenne M OTSCHULSKY, 1860  ヒメスギカミキリ

スギカミキリ族日本産6属のうち
ヒメスギカミキリ属日本産は1種

体長7-12mm

杉の害虫として有名だが生木でなく伐採木を好む。
前胸は通常黒いが時に褐色がかり
上翅は♀では常に赤色系
     ♂では赤~青藍色まで変化するが
         低地では青藍色で肩部が赤色
         高地では全体赤色の型が多い
前胸背は小さく普通に点刻され、光沢が極めて強い
後腿節は中央辺から急に肥大する
触角は♂で上翅端を越し、♀では届かない

成虫は早春~晩春に出現
     高地では7月にも現れる 
    杉やヒノキなどの新しい伐採木に多く集まる

寄主植物 : ヒノキ、アスナロ、ヒバ、コノテガシワ、イブキ、スギ
分布 : 全国


結局、初めて見かけたのが4月末の奥多摩でした。
GWに湘南の海辺に近い裏山でたくさん見かけたのを撮影しました。
虫屋もあまりの普通種なのでほとんどの人が採集しません。
広葉樹に植え替えたりするケースも増えたので
杉の伐採も多く、ますます増殖する種類のように思えます。
比して広葉樹を伐らなくなってきたので
採りたい虫が昔に比べて減少しているかもしれません。
明治から昭和にかけて杉の植林で広葉樹を次々伐採したわけですから。






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Last updated  2006/06/06 12:19:33 AM
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