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2008年02月20日
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カテゴリ: 里山での読書

白き瓶

KICX1588白き瓶.jpg

藤沢周平の『白き瓶』を読んだ。

サブタイトルに「小説  長塚節」とあるように歌人であり、小説家でもある長塚節の鎮魂

賦です。

僕にとっては、文学史といえば高校時代の、ただただ暗記するための教科に過ぎなかっ

たんだけど、これを読んでとても興味を持ちました。

この本を読んで登場する明治の文豪達の結びつきが垣間見え、生き生きとつながってき

たんですよ。

正岡子規の弟子である伊藤左千夫と長塚節の関係も、また伊藤左千夫その人の自己主

張の強い破壊的な性格(我を強く、同人や弟子達が離反して孤独な、薄幸な人物)と、小

説「野菊の墓」の清廉さとのギャップというか、相反する感情が同時に存在する小説家の

いかがわしさも面白かった(素敵な小説でも、手放しでは信用おけんなぁという感じかな)。

長塚節の小説『土』が、当時、朝日新聞に勤めていた夏目漱石の推薦で、新聞小説とし

て連載されたんですねぇ。このつながりも面白い。

独身で37歳の若さで結核で亡くなった(一説では童貞だったという)彼が、ただ一つの恋

に破れ、ともすれば崩れそうになる自分の気持ちを、寒い冬のさなかに、ひっそりと咲き

続ける山茶花に託して歌った。

山茶花のわびしき花よ 人われも生きの限りは思い嘆かむ

打ちしなえ我にも似たる山茶花の 凍れる花は見る人もなし

雪舞う森

僕はニューミュージックも好きだけど演歌も大好きです。

KICX1594雪舞う森1.jpg

KICX1593雪舞う森2.jpg

雪を見ると新沼謙治の「津軽恋女」が浮かびます。

「降り積もる雪雪雪また雪よ~津軽には七つの雪が降るとか~♪

 こな雪  つぶ雪  わた雪  みず雪  かた雪  ざらめ雪  こおり雪♪」

犬の散歩をしながら、今日のこの雪は何雪なんだろう、なんて思いながら口ずさみます。

そこで今一つ、こんな雪もあってもいいかもと一句

杉木立 すさぶ寒風 けぶる雪






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最終更新日  2008年02月21日 18時16分49秒 コメント(10) | コメントを書く
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