10月31日「消えた大吉」（続編） | リコのスロット日記＋α

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2004年10月29日

その横でこんなおもしろいコトが起こっていた。
なぜか北斗に興味を示し出した、いつも吉宗オンリーのおじちゃんが「千円だけ」と言いつつ、
５千円打ったところで初のバトルボーナスを引いたのダ。
「入ったよ」と、手を伸ばしリコが７を揃えると嬉しそうな顔のおじちゃん。
ちなみに白オーラ、すまん。（お前最悪だな）
やり方を説明すると、さすが吉宗を打ち込んでいるだけあって、
すんなり理解し、飲み込みが早い。
ジャックインしたのを見て、戸惑いながらもリコが簡単に説明。
「ジャックゲーム中に、この人とこの人が戦うんだけど、
　この人が攻撃したり、この人の攻撃をかわしたりすると…連チャンが続くんだよぉ」
「？」
「とにかくこの人がこっちの味方だモンで…」
こんな説明でイイのか、リコ。（笑）
「なるほどな…でも２人とも顔似てて、どっちがどっちかわからんぞ」
ラオウとケンシロウが似てる！？そうかぁ～！？
「え～！！全然違うじゃん、おでこしわしわになってるのが敵だに」
「おぉ、そうか」
「とにかく画面が青っぽくなればイイだよ」
「フムフム」
北斗を説明するのはかなり難しいわ。（汗）
しかし、おじちゃんの味方であるケンシロウは、
初めてのお客さんを前にはりきっているのか、
ラオウに攻撃したりかわしたりと…超やる気。
常に連チャンの弱さに悩むリコの気も知らず、５連６連と何なく続いた。
下皿がイッパイになり、おじちゃんが慌てて＄箱にコインを移しながら、
「これはいつまで続くんだ？」とニヤニヤ。
「この人が倒れるまでずっと続くだよ！」
そう返した後、ケンシロウが攻撃を受けて「うぅッ」と倒れてしまった。
その瞬間、自分の息子が息を引き取ったかのような顔でおじちゃんがリコの方を見た。
「倒れちまったよ！！！」
ちょうど７連め終了後。
「あ、でもね～まだ希望残ってるの！ＢＥＴ押して、このランプが消えちゃったらダメなんだけど…」
リコがそう言いかけている途中で、おじちゃんがＢＥＴを押した途端、
「ケン…」と、ユリアが出てきた。（ユリアかよ！！）
「な、なんだこの女性は！？」
「そうそう、こうやって女の人が出てくるとまだ続くの！」
「そうか。なんだ、この女性はさっきのヤロウのファンか？」
「うん、まぁそんなカンジ？」
ユリアとケンシロウの関係を説明するにはかなり長い時間を要するため、
あえてファンにしといた。（笑）
結局おじちゃんのＢＢは13連まで続き、その13連めでとうとうラオウの18番である剛掌波を食らってしまった。
「あぁ、たぶん終わっちゃうかも…」
「そうなのか！？」
「この攻撃だと、コイツ弱いんだよ～」
リコの予想通り、剛掌波を食らったケンシロウはその場に倒れこみ…
ＢＥＴを押したと同時に「ピシッ」と画面が変わってしまった。
「うん、これで終わり！」
「終わりか、アイツ死んだのか…
　うん、確かになぁ体がええかん（方言で「かなり」の意）傷だらけだったモンな」
「アハハ」
かなりおじちゃんのＢＢ消化おもしろかったけど、
初めてＢＢ引いて何なく13連かよ！と、突っ込んでおこう。＾＾

一方リコの台は、15連で持ち玉が４千枚ぐらいになった後、
雲行きが怪しくなり始めていた。
ＢＢを引く間隔はなかなかイイのに、
単発、２連、３連、単発、３連、単発…
ついに始まったのか！？
得意の単発～３連の地獄ループ！！（´A｀)
しかもオーラも白ばっかり。
13連を終えたおじちゃんは「これも193Ｇまで回した方がイイのか？」と聞いてきて、
「そういうのはナイよ、高確じゃなければやめてもイイよ」というリコの答えに、
あっさり100Ｇで即ヤメし、
「いや～アンタのおかげで楽しかったよ。
　俺ひとりじゃわからんかったモンな。ありがとうな！！」
超笑顔で帰って行った。
リコも一緒に帰れば良かったのかもしれない。
ＢＢ引くのに、どんどん減っていくリコのコインたち。
６時過ぎには＄箱１杯半にまでなり、昼間のあの勢いがまるで嘘のよう。
これじゃあいつものリコの大吉と全く変わらないじゃないか。（怒）
ちょっと、どうしちゃったの！？
「打つ台ナイし、俺帰るね」
大吉を取れなかったＳちゃんやその他の仲間たちがみんなＳ店を後にし、
気づけばリコひとりぼっち。
他にわかっている島にそれぞれ２台ある大吉は、
これでもかというくらいドカドカ出て、明らかに大吉らしく普通に＄箱を大量に積み上げている。
なんでリコはその「普通」ができないんだろう。
引き続き…585Ｇハマって黄色オーラ３連、
202Ｇ回して白単発、400Ｇハマって白２連。
なんだこれ？('A`)
６はちょこちょことＢＢを引いて現状維持しながら、
デカイ連チャンを待って、そのデカイ連チャンで出玉を増やすものだと思っているんだけど、
そのデカイ連チャンとやらが一向にやってこない。
そして、２連の後123Ｇでまた白単発を食らい、さらに480Ｇハマったところで…
デカイ連チャンの気配をにおわせる、転機らしき出来事が起きた。
もうどんな揃え方をしても単発～３連のループを抜け出すコトは無理だろうと諦め、
適当にバンバンッと７を揃えようとしたリコ。
しかし、７が滑って…黒いヤツがズルッ！
ほ、北斗だ！
ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!
リコの記憶によると、最近北斗でもろくにイイ思いをしていないものの、
その北斗が揃った瞬間、リコの中で何かがはじけたような気がしたのダ。
この北斗が転機だ！！……たぶん。（弱気）
しかもオーラの色を確認すると…眩しいレインボーオーラ。
オイ、来ちゃったよ～来ちゃったよ。
うちのケンシロウ大暴れの予感！
すでに今、出玉はカチ盛り１杯を切り…＄箱を膝に載せて打っている状態だ。
がんばって、ケンシロウ！

まわりの誰もが息を呑む中（いや、たぶん誰も見てないと思うぞ）、
レインボー北斗、まず１発め…ラオウの攻撃。
キック！
ひとまず剛掌波じゃなかったコトだけは助かった。
キックでいきなりトキ様登場でもヨシ、そのままケンシロウがかわしてもヨシ。
しかしキックを食らい、その場に倒れこむケンシロウ。
残念ながら雲は動いてないけど、リンもしくはユリアの登場で復活だよね！！
「ピシッ」
ん？
カーーット！カットカットォ！
ちょっと待てーーーー、今ピシッて言った？
今のナシ！今のナシで、もう１回始めからやろうかぁ～！
「……」
レインボー北斗も単発。
((((;ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
もう血も涙もない。
何これ…？
放心状態のリコにさらに追い討ちをかけるように、
その後96Ｇでまた青単発、これで単発３連続。
その後172Ｇで青３連、480Ｇハマって白単発…
４千枚以上あったはずなのに、気づけば＄箱半分だけに残った膝の上の＄箱。
もうイヤ…
時刻はすでに８時過ぎ、ただでさえ気分が落ちているというのに、
どこからともなく「ジィー」という大きな雑音が聞こえて来て、
店員さんに「このジィーって音何？」と聞くと、
「スピーカーが故障しちゃって、この音出ちゃうんですよ…すいません、我慢して下さい！」とのコト。
さらに運悪くスピーカーの真下にいるリコの耳に延々とその「ジィー」が響き渡り、
その「ジィー」をかき消すためにかかっているらしき音楽までもが耳にガンガンと響く。
これじゃあ打ってられない…と、家に耳栓まで取りに行って早速耳栓つけたら…
「ジィーーーーー」
他の音はほとんど聞こえなくなったのに、その「ジィー」だけが鮮明に聞こえてきて逆効果なんですケド！！
おまけに言い忘れてたケド、昼間左隣で全く死んでいたろくでもない台を打っているお兄さんが、
３時過ぎ頃から打ち始めて、ドカドカ出っ放し！
ＢＢ入りまくり、入れば５連以上はほぼ確実で…気がつけば＄箱５杯！！
オイオイ、大吉リコの台じゃなくてこのお兄さんの台じゃねぇのか！？というくらいの勢い。
もしかしてリコ、トイレから戻ってきて台間違えたとか…？（マジで！）
「これ大吉入ってねぇんだけど、すげー６っぽいんだよ～！
　この島のこっち側、大吉見つかってナイらしーし…大吉じゃない６入ってるのかもしんねぇ」
そのお兄さんと連れの２人の会話がリコの耳に入った。
すいません、大吉この台なんですので！！
大吉ありますんで！！　ヽ(`Д´)ノ
泣きたい…
もうリコの苛立ちはピークに達そうとしていた。

そして最後475Ｇハマり、コインが残り500枚程度になった頃、
ついにこの６時間近く耐えてきた地獄ループを…抜けた！
黄色オーラで７連、やっとリコの時代が到来かーーーッ！？
…と思ったら、もうすでに９時近く。（おせーよ！）
恐らくリコが３連以上しているのを目にしていないだろう隣の例のお兄さんは、
ウハウハで先に帰ってしまっていた。
７連後高確だったため、そのままこの勢いに乗って最後の力を振り絞ろうと思ったものの、
この最後の最後に来て、やって来た…高確地獄。
７連の最中散々スイカとチェリーを引きまくってたというのに、
ＢＢ後の高確中、全く小役が引けないまま…150Ｇ近く延々と高確状態。
そしてＢＢ後150Ｇを過ぎた頃、ようやく高確から転落したのがわかり…リコは席を立った。
もうヤメだ、ヤメ。
下皿のコインをパラパラと＄箱に入れ、トボトボとジェットカウンターへと向かった。
その換金枚数…1460枚。
今日の投資は３万以上、ってコトは…今日リコ負けだよ。
「今日勝ちました～？」
今日１日、リコの身に何があったか知らない若い店員さんが、
わずかなコインを流しながら、ニコニコ笑顔で聞いてくる。
「ちょい負け」
「ちょい負けならまだイイじゃないですか～！！お疲れ様ッス！」
いや、金額的にはちょい負けだけど…気持ち的には10万くらい負けた気分なんだよ。
いいよ、どうせこの気持ちは誰にもわかんねぇよぉ。
つД`)・ﾟ･｡･ﾟﾟ･*:.｡
目頭を押さえながらひとり帰ろうとしたリコの目の前に、
昼間常連組のＵくんがやって来た。
「あ、もう帰ります？」
「うん」
「今日結局大吉って～こっちの島３台しか見つからなかったッスよね」
そう言って、Ｕくんがさっきまでリコがいた島を指差した。
「こっち側大吉絶対なかったよなぁ…」
うぅッ…
否定されてる！！
リコと今日１日がんばったあの台の存在が否定されてるわ！！
まさか昼ちょっと前に打ち始めて大吉とわかって、
今さっきまで打って1460枚換金したなんて…言えるわけがない。
「うん、なかったね…」

もうなかったコトにするしかナイだろう。
リコは今日大吉は取れなかったけど、ヘンな台でちょろっと1460枚出して帰るんだ。
そう思おう！！！
消えた大吉…さようなら。　｡･ﾟ･(ﾉД`)

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