5月29日「火事場の馬鹿力」 | リコのスロット日記＋α

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2005年06月19日

「ちょっと待ってよ、そんなコト誰も言ってな…」
「離せよ、俺帰るから！」
(ノ｀´）ノミ┫:･'.::･　
昼下がりのＳ店の駐車場にそんな２人の声が響いた。
超温厚で知られるＳちゃんが激怒した、そのワケは…！？

朝８時半過ぎ、Ｓ店近くのコンビニへとＳちゃんと歩く。
その少し先にふくれっ面のみかん姫とおにいが同じコンビニに向かって歩いているのが見えた。
「みかん姫、また抽選の番号ド悪くてプンスカ怒ってたに」
「アハハ、怒ってたな」
そんな話をしながらコンビニに到着し、「おにいくん！」とおにいに駆け寄るおにいファンのＳちゃん。
その様子に微笑みながらリコは飲み物と朝ご飯を探し、店内をウロウロした後買う物を持ってＳちゃんの所へ行くと…
なぜかＳちゃん、ビニール袋を持ってる。
「エ、もうＳちゃん買ったの？」
「うん！」
「なんでひとりで買っちゃうだ？リコのは？」
「ゴメンゴメン、忘れてた！おにいと早く話したかったモンで！」
「なんでリコのコト忘れるだ？なんでひとりで買っちゃっただ？」
ヽ(`Д´)ノ　ウワァァン
そんな些細な、はっきり言ってどうでもイイコトにプンスカ怒るリコ。
その様子に「お前もみかん姫もどっちもどっちだな」と笑われ、
朝から揃って不機嫌なみかん姫とリコを背に、おにいとＳちゃんが…
「お互い、大変ですなぁ」と、どっかのご主人同士みたいに話してた。（笑）
そんなわがまま嫁たちはさて置き…コンビニから４人でＳ店に戻り、整理券の順番通りに並び始める。
ちなみに、説明するまでもなく今日のクジ運は悪く番号は中の下。（汗）
今日のおみくじイベント対象機種は、昨日は吉宗だったので…北斗の拳！
あんまり気乗りしないけど、自信たっぷりのそのワケは…これ！

Ｓちゃんのネイルアート２

昨日の夜またＳちゃんにちゃーんとやってもらいました！
ヽ(･∀･)/ ｷﾗｷﾗ
昨日のアンバランスな引きは、
Ｓちゃんいわく、取れかかった爪がイケなかったらしいとのコト。
さぁ、今日こそがんばろう！

朝、リコは前日までのデータとまわりの様子を見ながら適当に自分の台を確保、
それを見たＳちゃんがリコの背中側の島の１台を確保、
後から来たおにいがＳちゃんの隣の隣を取ったものの、
「なんだ、Ｓちゃんと同じ島か～」と気がかりな様子で、銭形の方へまだ空き台がナイか走って行った。
今日、実は銭形でもおみくじイベントを開催中。
「銭形１台だけ空いてたわ、そっち行くで！」
そう言って慌てて北斗の確保した台を捨て消えて行ったおにい。
一方相方のみかん姫はリコと同じ北斗の島の向こう～の方に座っているのが見える。
バタバタした中、ようやく「お待たせしました」の放送が流れた。
さぁ、肝心な朝いちの高確スタートチェックだ～！
「微妙だけどなんか高確っぽい！Ｓちゃんは？」
「ダメ、高確じゃねェ」
先週同様リコの台だけが高確っぽいけど、勘違いの恐れあり。（オイ）
しかししばらくしてジャギステに移行し、ケンちゃんってば朝風呂でも入ったのか度々大きい湯気がモクモク！（湯気じゃないよ）
そんな高確っぽい演出が延々と続き、気がつけば打ち始めてから100Ｇ以上が過ぎ、
せっかくだってのになかなか小役が全く落ちんなぁと思っていたら…ようやく２チェ！
これが一発ツモで、143Ｇで初ＢＢを引くコトに成功した。
リコの通常モードだと、北斗の朝いちは初当たりを引くまでにだいたい最低500Ｇ以上はハマるのだけど、
やっぱり爪の効果てきめんかもネ。
しかもこの初当たりでいきなり白オーラ７連だに！
後ろで初当たりが単発だったＳちゃんも驚いてる、さぁ今日もこの調子で万枚かぁ～！？（早まりすぎだろ）

その後、リコは立て続けにＢＢを引き当てた。
90Ｇで白単発、184Ｇで白２連、128Ｇで青２連、24Ｇで黄色５連…
もしかして６か！？といつもの暴走をしたいところだけど、
実は朝からずっと…チェリー全部２チェなんだけど。(･∀･)ﾂﾖｲ!
しかもその２チェを引くタイミングさえ絶妙で、
スイカを引いて高確に上がったか否かって時に２チェ、ＢＢ後の高確が確認できた直後に２チェ！
確実に運が向いてるのはわかるんだけど…
頭５回引いて、ＢＢ後の高確はわかった限りではたった１回。
２チェは多くとも小役の落ちは特にイイとも言えないし、まだわかんないなァー
周りの様子に目を向けつつこうしてしばらく打っていたリコ、
一方の後ろで打ってるＳちゃんは、リコと目が合う度顔をしかめる。
どうやら小役がアホかってくらい落ちないらしい。
「ダメだ、これ」
おまけにＳちゃんの右隣の台の小役の落ちが格別イイらしく、
1000Ｇくらい回したか午前11時近くに突然立ち上がったＳちゃん。
「全然俺の台ダメ！1000Ｇで小役12回だに？右隣が空いたで移動するで！」
「やめちゃうだ？」
「オゥ、絶対６じゃねーよ！」
そうキッパリ言い張って、「怪しい」と言っていた右隣に移動したＳちゃんの後ろ姿を見て、
「1000Ｇで見切りをつけるのは少し早すぎじゃないだ？
　リコ、大吉で1000Ｇで小役12回しか落ちんかったコトあるに。だってその時も…」
…と、しつこいけど「渡る世間は鬼ばかり～北斗大吉編～」悲話を話そうかと思ったものの（もうイイって!!）、
何だか朝からまたＳちゃんの虫の居所が悪そうだったため、
声をかけるのをやめておいた。
リコの台も立て続けにＢＢを引いてからはパッタリと台の雰囲気が悪くなり、
自分のコトで精一杯だったのかもしれない。
が、しかし…このＳちゃんのジャッジがとんでもないコトを引き起こすコトになろうとは、
この時知る余地もなかった！（アンビリーバボー風）

それから30分くらい経ったか…
リコは400Ｇのハマリを経てようやく本日６回めのＢＢを引いたものの、黄色オーラ単発。（汗）
パンチごときで倒れてんじゃねーよ！　ヽ(`Д´)ノ
そのＢＢ後高確の気配はなく、また黙々と打ち続けるリコ。
ちなみに小役は最初の1000Ｇで合計23回、なかなかイイ線は行ってるんだけどな～
同じ島で打ってた昼間常連組のタオルおじさんも、リコの台とリコの左隣の台を指差し「絶対どっちか大吉だよ」と話しかけてきた。
ちなみになんでタオルおじさんかと言うと、夏でも冬でも年がら年中頭にタオルを被っている。
真冬だけはこのタオルがニット帽になり、グレードアップ。
口ぐせは「小役が落ちゃへんだよ、怒れっちゃうよ！」で、
小役が落ちないと思うとすぐに台を捨ててしまい、ものすごい高確率でその捨てた台が設定６だったりする。（爆）
この前なんか北斗の拳でＭＡＸコンプリートイベントがあった翌週、
「先週、俺毎日６捨ててたよ！怒れっちゃうよ！」と爆笑しながら話してたよ！！
ちなみに彼が怪しいと言ってるリコの左隣は、彼自身が朝いち打ってた台ですから…（残念）
ちょうどその頃、リコの背中側の台からクリキンが聞こえてきた。
振り向くと、Ｓちゃんが朝捨てた台で別の男の人がどうやら10連を超えてる模様。
そんな様子になぜか胸騒ぎのようなものを感じていると、案の定その台がホッパーエラー！
Ｓちゃんと無言で顔を見合わせた。
そのＳちゃんの表情はとても硬い。
何だかものすごくイヤな予感がするのだけど…だ、大丈夫だよね？
店員さんがやって来て、リコとＳちゃんとタオルおじさんの３人でその台に視線を集めた。
「大吉です」
！！
た、大変だ！
Ｓちゃんの…捨てた台が、大吉。
やっちまった！
マジかよぉ…
1000Ｇで小役12回は最悪だけど、Ｓちゃんがあそこまで早く見切ったってコトは、
きっと打っててよっぽどピンと来なかったんだろう、打ってた本人にしかわからない理由があるはず。
その「大吉」の紙が見えた後、Ｓちゃんは何とも言えない表情で一瞬リコの方を見てから背中を向けた。
あぁぁ…どうしてリコ、あの時「もうちょっと打ってみたら？」って恩着せがましく言わなかったんだろ！？
なんでこんな時に限って、「渡る世間は鬼ばかり～北斗大吉編～」悲話を語らなかったんだろ！？（いや、それはイイヨ）
６を捨ててしまったなんて…これは２人の重大な失敗だ！
終わった…　○|￣|＿
激しいショックを受け、いてもたってもいられず…銭形にいるおにいの元へと走った。
「おにい、Ｓちゃんがやめた台大吉だったよ！」
「ウソォ！？」
「ホント！小役1000Ｇで12回しか落ちなくて全然違うねって言ってやめたんだけどサ、大吉だった！
　Ｓちゃんすごいショック受けてるよ、絶対。どうしよう…！」
「まぁ捨てたモンはしょうがねぇって、俺だってあるし」
そんなクール気取ってる場合じゃないんだって！（俺はいつだってクールだ！Byおにい）
でも、ここでリコまで一緒に落ち込んでいたらイケナイ！
こんな時こそＳちゃんを励ます立場にならなきゃ！
まだリコの台だってわかんないし、もし大吉だったら一緒に打てばイイし！
前向きに考えよう！
こうして深呼吸をしてから席に戻ったリコ。
その直後、Ｓちゃんが突然背後から近づいてきて、
「俺がバカだったな！」
…とリコに言い放ち、足早に出口の方へ向かい出した。
「エ！？ちょ、ちょっと…Ｓちゃん！」
何か尋常じゃないＳちゃんの様子に、リコが慌てて追いかける。
「急にどうしたの！？」
「もうイイよ」
「ちょっとどこ行くの？」
「帰る！！」
「はぁーッ！？まだリコ打ってるじゃんッ」
「いいよ、お前は打ってろ！」
「何？いきなりなんで？！」
「お前、おにいに俺が大吉捨てたってわざわざ言いに行ったんだろ？ソッコーで！」
「言ったけどさ、それは…」
「みんな、バカだなぁって思ってんだろ！」
「そんなコト誰も言ってナイじゃん！」
な…な、なんだこれー！？
超温厚で知られるＳちゃんが一体どうしたってんだ！？
困惑するリコを背に、Ｓちゃんが出口を抜けて駐車場へと飛び出した。
なんで！？
大吉を捨てたコトはショックだったけど、何もそこまで…！
あまりの事態にリコの顔が青ざめる。
「俺がバカだったんだな、ホントどうしようもねぇな！！」
とにかくこれはなだめるしかナイと思い、帰ろうとするＳちゃんの腕をつかんだ。
「ちょっと待ってよ、そんなコト誰も言ってな…」
「離せよ、俺帰るから！」
リコの手を振り払うＳちゃん。
……！！
あーーーッ、もうどうでもよくなってきた！　ヽ(`Д´)ノ
こんなコトごときでケンカするくらいなら、リコ北斗の６なんて一生いらんわぁぁ！
出ねーし！（正解）
「わかったよ、じゃあリコもやめるから一緒に帰ろ！
　Ｓちゃんとケンカするくらいなら、スロットなんてどうでもイイで」
「お前は打てって。大吉かもしれないんだろ？」
「大吉でも別にいいよ、いらん！」
「打てって！」
「いらんって言ってるじゃん、もうこのままリコ帰るで！」
「オイ、ちょっと待てって！！」
２人とも混乱しすぎて、どっちがどっちを引き止めているのかわからない状態に。（爆）
そしてついに…
ﾟﾟ(´□｀｡)°ﾟ｡　ウワーーーン
また始まった！！（汗）
「リコ…Ｓちゃんとこんなケンカするくらいなら、もうスロットなんてやらんでイイ…
　こんなの楽しくないし、リコやだモン…」
「わかったわかった、俺が悪かった！とりあえず戻ろう！」
「もう帰るー！！」
「ゴメンゴメン…俺がな、すげーショックだったモンで感情的になっちゃったんだよ。
　俺ん中であの台は絶対違うって自信あったから、すげー悔しくて…
　怒ったりしてゴメンな、怖かったな」
「ブェーーン」
「お前ッ…すげーブサイクな顔になってる！
　よしよし、２人で戻ろう。お前の台、大吉かわかるまで一緒に打つか！なッ？」
「…うん」
｡･ﾟ･(ﾉД`)ヽ(ﾟДﾟ )
－騒動　完－（大汗）

そんなバカゲンカをした後、一件落着し…無事台に戻ったリコたち。
しかしこの波乱の後には、またしても想像をし得ない大波乱が待ち受けていたのだった！

＜つづく＞

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