2002年05月29日
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いよいよビワの季節になりました。tetywestの家でも昨日から収穫を開始。こんなに早くから収穫を始めたのは25年の間で初めてのことです。

ビワが色づく頃になると、tetywestの地域で鳴り始めるのが爆音器です。今朝、トイレに入っている間に計ってみたら30秒に1回はどこかの爆音器が鳴っています。
「ドーン」
「バーン」
「ポーン」
「トーン」
距離によって音色もボリュームもさまざまですが、明け方から日暮れまで鳴りつづけているのです。

何のためにうるさい爆音器が鳴り響くのかというと、ビワを狙ってやって来るカラスを防ぐためなのです。この爆音器、慣れてしまえばそれほど気にならないのですが、よそから来た人にとっては、「な、何事?!」と思うのは当然でしょうね。近くで急に「ドーン」とやられると、人間にとっても精神衛生上好ましくはありません。

しかし、これで本当にカラスを寄せ付けない効果があるのでしょうか?双眼鏡で覗いて見ると、爆音器のそばのビワの木に止まってビワの袋をくちばしで破っているカラスがいました。

と興味深々でウォッチングしていると、「バーン」と爆音器の音がしました。
「え、確か今のはこの爆音器が鳴ったはずなのに・・・」
直線距離で300メートルほど向こうなので、爆音器の音は約1秒後にtetywestのところに届いたはずなのですが、ビワの木に止まっているカラスは全く驚いた様子はありませんでした。平然と袋を破ってビワを食べています。爆音器は3~4分間隔で鳴るので、もう一度鳴るのを観察していました。「バーン」・・・・でも平気なカラス・・・・

カラスの知能はかなり高いとは聞いていましたが、これほどまでに爆音器を無視するとは・・・なんちゅう憎らしいカラスでしょう。
爆音器のほかに、「チチチチチ・・・・」と鳥の嫌がる(人間も嫌がる)高周波数の音を出す器具や、「ギャーギャー、グエッ」と、カラスがいじめられているような声を出す器具、針金や釣り糸のテグスをビワの木に張り巡らしたり、キラキラ光るテープやCDをぶら下げたり・・・いろいろなカラス対策をやっているのですが、効果はどれもイマイチのようです。

じゃ、どうして効果のない爆音器を鳴らしつづけるのかというと、「渡りガラス」を寄せ付けないためなのです。地元に住みついている「地ガラス」もビワを食べるのですが、そこにはある程度の「仁義」があって、食べる場所も決まってますし、一度に1袋というように食べる量もそれほど多くはありません。しかし、ひとたび「渡りガラス」の群れが来ると、空が黒くなるほどの大群でど~っと飛来し、一瞬のうちにビワを食い荒らしてしまうのです。この「渡りガラス」どこかに来ているのですが、「せめてビワの時期だけはこの地域に来るな!」という思いを込めて今日も爆音器は鳴りつづけているのです。

さて、いくら「仁義ある地ガラス」でも、毎日餌場にされている園主にとっては大問題ですよね。そこで登場するのが、ディアハンターならぬクロウハンター。鳥獣害対策申請をして、カラスを撃ち殺してもらうのです。しかし、カラスも然る者、ハンターの乗った軽トラックが見えると、どこかへ飛んで避難してしまうのだそうです。「それなら」と軽トラックをバイクに変えて近づいても、銃が見えればその瞬間に逃げ去るカラス。アクセスルートを変え、服装を変え、あの手この手のハンターとカラスの知恵比べはビワの収穫が終わる6月の半ばまで続きます。

余談ですが、中国には日本ほど大量のカラスはいないのだそうです。
「中国の人はカラスを食べるの?」
「いいえ、カラスは食べません。おいしくないです」
「ううっ、それって、食べようと試みたの見え見えじゃないか・・・」







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最終更新日  2002年05月29日 18時22分54秒
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