空はとんび

空はとんび

PR

コメント新着

のうきょうじゃない@ 本日拝見 治るまで続いたかな?
のうきょうじゃない@ Re:ほら見たことか(05/01) 釣りのリールが ただ邪魔になる置物になっ…
のうきょうじゃない@ 畑はいいね 畑はいいね。 雨の日は読書かな?
椋とんび @ Re:一年待つ(03/16) うひゃあ、誰も来ないと思って書く殴って…
のうきょうじゃない@ 本日、超久しぶりにブログ拝読 う~む。 アルコールで肝臓のほうは大丈夫…

お気に入りブログ

バラ苗 イギリス作… New! grace5703さん

C調言葉に御用心! えむえむセブンさん
ペペリンリン ペペリン4さん
Den-Kichi akane-koboさん
きたあかり カフェ きたあかりさん

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

2024年10月
2024年09月
2024年08月
2007年09月29日
XML
カテゴリ: 映画鑑賞




 昭和23年まで終戦を知らずに中国大陸で戦争を続けた元日本兵たちが、「志願して残留した」とする国家に対して裁判を起こす。高齢の原告たちが次々とこの世を去っていく中で、奥村和一氏は証拠を探すために単身中国に向かう。

 戦争で人を殺すことは罪ではないのかということを、彼はこの60年間ずっと問い続けてきたのでしょう。妻にも言えなかったその事実を、かつて日本兵や中国人に強姦されたという女性が優しく受け入れてくれます。「今のあなたはとても悪い人には見えません。奥さんに本当のことを語るべきです」と彼女は言います。

 はじめは、自分の行為を正当化するために奥村氏は出かけたのではないかと思いました。でも彼の全身から溢れる執念は、人殺しとしての自分をさらけ出して自らを断罪することで国家の罪を問おうとするものでした。

 最高司令官が、自分の保身のために奥村氏たちを中国の内戦の要員に「売った」事実が記述されている文書を見つけたとき、奥村氏は叫びます。けれど、最高裁でも原告の訴えは棄却されてしまいました。

 厳しい。あまりに厳しい生き様を、ぬるま湯にどっぷり浸かっている自分はどうやって見つめたらいいのだろう、と思いました。

 本当に、愚痴を言っている場合ではないのでした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月29日 23時12分31秒
コメントを書く
[映画鑑賞] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: