最近夜寝る前にちょこちょこっと読んでいた本を、
よ~うやく読み終えることができました
ジャネット・ウィンターソン 著の『 灯台守の話 』という本なのですが、
初めコレ、私、童話だと思っていたのです。
だって、本の帯を見ただけでは、絶対「童話」に思えるんですものっ。
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まずは自分で読んでみて、気に入ったら長女の苺にも
勧めてみようと思っていたのですが・・・・・
滅茶苦茶「大人な」話でしたっ
物語は主人公の少女シルバーと、みなし児である彼女を引き取った
盲目の灯台守ピューを中心に進行していきます。
このピューがシルバーに毎晩語って聞かせる100年前に生きたという
牧師ダークの話がとても数奇で、人間の心の中にある「闇」と「光」の部分を
聞き手に見せつけるのです。そしてその闇と光が、シルバーの抱える闇と光に
重なりながら、ダークとシルバーの似たようで、しかし全く異なった生き方を選ぶ
2人を浮き彫りにしていきます。闇の世界から抜け出すことができなかったのが
ダークならば、どんなに不安定でも光へと向かっていくことを忘れなかったシルバーの
心の支えとなったものが何であったのか・・・ 人間にとって一番重要なものは
何であるのか、を考えさせてくれる物語です。
この物語、読み進めていく途中、かなり心が痛くなりました。
あとがきによると、作者のウィンターソン自身、主人公のシルバーに似た境遇の
持ち主だそうで、どうりでストーリーの途中途中で、彼女の叫びにも似た出張が
色濃く表現されているわけです。シルバーが心のよりどころとした「人生を物語として
語ること」は、筆者自身の心の拠り所となっているのですね・・・・・
意味不明な感想になってしまいましたが、ちょっとでも興味のある方は
ぜひお読みになってくださいね!読んだ後長く、衝撃を残してくれるお話です。
シルバーが自分の心内を表現する時に使う比喩もとってもオリジナルで見事です!
「なるほど~。こいうった感情を、こんな風に表現することができるんだぁ・・・っ」と
かなりビックリしたのと同時に、感動してしまいました![]()

← オリジナル(原本)はこんな表紙なんです!
ピンク色でとっても可愛らしいっ![]()
中に印刷されている文字もかなり大きく、
それこそ「子供用の童話っ?」と
勘違いしてしまうほど。
当初は原本(英語)で読もうとおもっていたのですが、表現があまりに複雑で
難しかったものですから、途中から挫折。結局日本語訳のものを読みました(爆)
こんな難しい文章を訳された 岸本佐知子
さんって、すごい!!![]()
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~ 今日のパリ à la carte ~

FORUM DES HALLS (フォーラム・デ・・アール)の入口
パリ4区の大型ショッピングセンターです。
かつては中央市場が立っていたということもあり、とさつ所があった兼ね合いから
あまり良い雰囲気の街ではなかったようです。治安も悪かったそうで・・・
その悪いイメージを一掃させようと、若者に人気のショッピングセンター
(フォーラム・デ・アール)や、美術館などを備えた総合文化センター
(ポンピドゥー・センター)などをこの地区に建てた、という話です。

ショッピングセンターの屋上からセンターの中央を眺めたところ。
ガラス張り、とっても奇麗だけど、夏は暑そう~~っっ
いつも応援ありがとうございます!!
ぽちっ
として頂けると、ソラは小躍りして喜びます![]()
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