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ベルギー(四歳)の雑記部屋
秋葉の秘密!
それはまさしく一目ぼれだった。
運命の出会い。
そんな言葉、生まれてからこのかた信じた事などなかったが今なら何の抵抗もなく肯定することができる。
運命の出会い。
それは間違いなく存在する。
・・あぁ、何て愛しいのだろう
彼のことを考えるだけで胸が一杯になる。
彼との甘い蜜月。
ともすれば今にも彼の名前を声に出して呼ぼうする自分を必死に抑えながら私はそっと自分の部屋を抜けだし中庭に出る。
屋敷にしかけられた監視カメラの抜け穴は既に熟知している。
この事は誰にも気づかれるわけにはいかなかった。
我が家の何かと不穏当な言動を取る性悪割烹着メイドその1にも最近料理に目覚めたらしく・・とは言っても腕は最悪・・やたらと試作品を作っては試食を迫ってくるポイズンコックメイドその2にも。
そして。
「・・こればかりは兄さんにも、ね」
ため息混じりの重たい言葉。
私、遠野秋葉の最大にして最高の秘密。
それは・・
月姫
S
ide
S
tory
秋葉の秘密!(前編)
1
最近、秋葉の様子がおかしい。
夜。
今日も夕食を食べ終え早めに寝てしまうもよしグダグダと起きているも良しな実に微妙な時間帯。
まだ真夜中と言うには早いがここ遠野家では外への外出は勿論の事、部屋から出ることも許されていなかったりする。
・・と言ってもあまり、それを守っているとは言いがたい今日この頃ではあるが。
相も変わらず質素と言うよりは『何もない』といった方が適切なような気もしなくない自分の部屋にて柄にもなく妹の事で考え込んでみたりする。
最初はほんの少しの違和感でしかなかった。
秋葉から感じるほんの少しの違和感。
普段と変わらないようでいてどこかおかしい様子。
妙にコソコソしたり食事も早々に自分の部屋に引き上げていったり。
――――――そして何より今
何気なく見ていた窓から見てしまった外の風景。
いつ外に出たのかこっそりと中庭を抜け屋敷へと戻っていく秋葉の姿。
・・・こんな夜中に外で何やってんだアイツは。
これはやっぱりちょっと
「おかしいですね~」
と琥珀さん。
「ですよねぇ」
俺はそれに相槌を打ち・・・・・・・って!
「こ、琥珀さん!何で?!」
横を見ればまるで魔法か何かのようにさっきまではいなかったはずの琥珀さんが唐突に現れていた。
「何でと言われましても。何度もノックしたのですが志貴さんの返事がなかったものですから」
う・・
ノックに気づかないほど外を見るのに集中してたのか、俺・・
「いつもお眠りになる時間にはまだ早いですし・・ひょっとしたら中で貧血でも起こされてるのではないかと心配して勝手に上がらせてもらったんですが」
「あ、あぁ、ごめん琥珀さん。ちょっと考え事してて」
「ん~~?考え事ってさては秋葉様のことですね~」
ふふふ、と口に手を当て笑顔を浮かべながら見ちゃいましたよ~志貴さん、と琥珀さん。
「え、見たって何を・・」
「志貴さんがそちらの窓からコソコソと中庭を通って屋敷に戻ってくる秋葉様を一心不乱に見つめてらっしゃった所を♪」
「って!琥珀さんいつからこの部屋にいるんですか!」
「かれこれ10分前からずーっと志貴さんの横にいたんですけどねぇ~。志貴さんったら秋葉様を見るのに夢中で全然気づいてくれないんですもの。いやー参っちゃいますよ、愛って奴ですね!愛って奴なんですね!」
「う・・・いや、その」
たじろぐ俺に何故か嬉しそうに擦り寄ってくる琥珀さん。
「よござんしょう!ここは不肖この私、琥珀が志貴さんの恋の悩みをズパズパっと解決してあげちゃいます!」
「いや『ズパズパ』って、どちらかと言うと解決って言うより切る!って感じなんじゃ?」
「あはは~細かいこと言いっこなしですよ~志貴さん!私と志貴さんの仲じゃないですか!」
「うわぁ人の話をきかねぇ!というか、そもそも悩みって言ってもただちょっと秋葉の様子が変だなぁと思うくらいで・・」
「そこです!」
ビシ!っと指をむけ琥珀さん。
「まず志貴さんはそのへんの認識が甘いのです!」
「あ、甘い?」
「ソー・スゥィート!妙にソワソワしたり!コソコソお部屋を抜け出したりする最近の秋葉様のご様子!これを見て志貴さんは『変だなぁ』くらいにしか思わないんですか?!」
「え、いやだって」
「あれはですね、ズバリ言います!秋葉様は恋をなされています!」
ビシィ!
再び指をこちらに向け琥珀さん。
「こ、こい」
「そうです恋です!LOVEと書いて恋!」
「け、結構、無茶いいますね琥珀さん」
「しゃーらっぷ!あの様子は間違いありません!時おり吐く悩ましげな吐息、思慮深げな面持ち!今だってきっとその相手とこっそり会ってきたに違いありません!」
「そ、それは幾らなんでも言いすぎなんじゃ・・」
「じゃぁ志貴さんはこんな時間に秋葉様が外に出られる理由を他に考えられますか?」
「・・・う」
ほ、他の理由?
えーと・・例えば・・
みんなに内緒でこっそりと夜、屋敷を抜け出す理由・・・・
・・・・・・
確かに・・ない?
てことは・・・
あ、秋葉が恋?
俺やみんなに内緒で?
そんなバカな・・
秋葉に限って・・
ってあ、あれ・・何で俺こんなにダメージを受けてるんだ?
「なくなって初めて認識する愛の大きさって奴ですね~」
ショックで呆然とする俺を横目に琥珀さんが腕組みをしながら何やらしきりに頷いている。
「それもこれも志貴さんの鈍さがイケナイのです!甘い殺し文句の一つも言わんとうら若き乙女のハートをキープできる何て思ってたら大間違いです!」
「あ、甘い殺し文句・・」
「このままじゃ本当に他の誰かに秋葉様を取られてしまいますよ?!志貴さんはそれでもいいんですか?」」
「そ、それは!」
「そこでです!こんなプランはいかがでしょう♪」
そういって琥珀さんはニコリと笑った。
2
「あら、今日は早いのですね兄さん」
朝。
少しばかり早起きしてロビーでくつろいでいた俺を見て秋葉が軽く驚きの声を上げる。
「まぁいつもいつも秋葉や琥珀さん達を待たせるわけにもいかないからな」
「ふふ、兄さんも少しは遠野家の人間としての自覚が出てきたようですね」
感心、感心と呟きながら秋葉。
どうやら今朝は機嫌がいいようだ。
・・よし。
ここまでは琥珀さんの言ったとおり。
「あ、あのさ秋葉」
「何です兄さん?」
『いいですか志貴さん。ミッションはこうです。取りあえず明日、志貴さんは秋葉様よりも早くロビーにお越しください。そうすればきっと秋葉様は上機嫌になります!そしてさり気な~く何か隠し事をしてないか?と尋ねるのです!』
昨日の夜、琥珀さんに教えてもらった事を思い出す。
あとはさり気ない調子で核心に迫るのみ!
ふと横手を見るといつの間に近づいてきたのか琥珀さんがファイトです!とガッツポーズをこっちに向けている。
よし行くぞ!
「最近、何か俺に隠してる事ないか?」
「な、なな、か隠している事って何ですか!」
あからさまに動揺する秋葉。
さり気なく、さり気なく・・・えーと
「彼氏、出来た?」
「兄さん!」
耳を貫く秋葉の怒声。
横を見ればアチャーと額に手を当てている琥珀さん。
あ、あれ・・
「兄さんは私をそんな女だと思っていたのですか?!私がそんなに尻の軽い女だとでも?!」
「いや、そうじゃなくて・・」
「そうじゃなくてじゃありません!!不愉快です!琥珀!車の用意を!」
「あ、あの朝食は・・」
「結構です!兄さん一人で食べてください」
どすどすどすどす。
歩調も荒く去っていく秋葉。
う、ミッション失敗?
「志貴さんあれじゃぁだめですよ~」
「ダメって言われても・・さり気なく核心に迫れって言ったのは琥珀さんじゃないか」
「だ~か~ら~!さりげなくって言うのはもっとこう・・」
「琥珀!早くなさい!」
玄関の方から秋葉の怒鳴り声が聞こえてくる。
うわぁ、相当おこってるなありゃ。
「はいただ今~。もう仕方がありませんね志貴さんは!いいですか?あとで反省会とミーティングです!ではでは!」
パタパタと足音を立てて去っていく琥珀さん。
「うー・・俺が悪いのか?」
「志貴様は愚鈍かと思われます」
そこにいつからいたのか翡翠の一言。
愚鈍・・
一瞬、某ウルトラマンの怪獣が頭に浮かんだのは内緒だ。
・・・うぅ、実はこの辺りに愚鈍と呼ばれる原因があるのかもしれない。
「はぁ・・」
残された俺は一人、呟き胸に溜まった鉛よりは重いため息を吐き出すのだった。
3
「いいですか志貴さん!こうなったら突破口は一つしかありません!」
夜。
夕食を食べ終え、考えてみれば昨日と同じくらいの時間。
目の前で熱弁を振るう琥珀さんを前に俺はため息を一つ。
「・・夕食のときも一言も口を聞いてくれなかったな秋葉」
「もう志貴さん!弱気になってどうするんですか!」
「でもさぁ」
語気も荒くつめよってくる琥珀さんにとことん弱気な発言。
「あそこまで過剰に反応したってことは本当に男が出来たんじゃないかなぁと」
「は~・・やっぱりな~~んにも解ってなかったんですね、志貴さんは」
これだから志貴さんは、と言いたげな非難の顔を向けてくる。
「む・・」
「いいですか?秋葉さまがあそこまで過剰な反応を見せられたのはあの質問を
他でもない志貴様にされたからなんですよ?」
「・・・俺を特別視してくれてるって事?」
「当たらずも遠からずと言うか的外れと言うか何と言うか」
むむ~と難しい顔で琥珀さん。
ぬぅ・・俺にはよく解らない。
「でも秋葉が何か俺たちに隠し事してて、その隠し事に俺が迫ったからあそこまで慌てたわけですよね?」
「そこなんですよね~。私としては秋葉様の怒り具合からして浮気疑惑は晴れ
たと思うんですけど」
え、そうなの?
「・・・志貴さん顔が緩んでますよ?」
心なし白眼率が多くなった目で、つまりジト目で琥珀さん。
あ、そういえばなんか胸のつっかえも取れたような?
「はぁ~。何だか私、協力するのが嫌になってきちゃいました」
「と、ともかく!そうなってくると、じゃぁ秋葉の隠し事って何なんだ?って
話になるじゃないですか」」
「ん~、そうなんですよねぇ」
妙にソワソワしたり夜中にそっと屋敷を抜け出したり不審な挙動をとったり。
「やっぱり逢引?」
グサグサグサ!
「う、そーなんでしょうか」
「う~ん・・・志貴さん!こうなったら最後の手段です!」
「最後の手段って・・」
「ふふふ♪それはですね~」
嬉しそうに琥珀さん。
何故だろう、あんましいい予感がしない。
「ズバリ旅行です!」
「りょ、旅行ですか」
「そう旅行です!そうですね~例えばこの季節ですから紅葉を見にいくなんてのはどうでしょう!」
「こ、紅葉ですか」
「いえ~す!!綺麗なもみじやイチョウを見ながらシートをひいて皆でお弁
当!お腹もいっぱいのんびり気分!とくれば!」
「えーと自ずと口も軽くなる?」
「ざっつらいとです!大自然に触れれば開放的になるというのが人間という
物!あぁ楽しみですねぇ!皆で紅葉!お弁当は何をつくりましょうか~♪」
妙な方向に話がずれてきた。
「えーと、それってひょっとして単に琥珀さんが行きたいだけじゃ・・」
「そんな!私はただ志貴さんと秋葉様のためを思って提案してるだけですよ
~!」
両手を胸の前で重ねながら目をウルウルと琥珀さん。
『みんなで旅行に行きたいです!』
目は口ほどに語るとはよく言うものの・・というか琥珀さんの場合はワザとだな絶対。
しかしそんな顔をされたら断れないのもまた事実で・・
「・・わ、解かりましたよ!でも言ってみるだけですよ?」
「わーい♪ふぁいとです志貴さん!旅行の為に!」
・・はぁ
―――――
遠野家の中庭。
そこで私はそっと彼の名前を呼ぶ。
誰にもばれないように、誰にも知られないように。
――――――
後編へ
しょうがないのでBBSにでも感想を書いてやる
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