上海から帰って来ちゃった

さいしょ



「上海に行くかもしれない」

その話が出たのは、2003年の夏の終わりでした。

ダンナ曰く
「自分だとは決まって無いけど、状況から見て可能性が高い気がする」と。



その後、何度かそんなことをダンナから言われたけれど、
どうもピンとこないワタシは、「ふーん」と、最初は聞き流していました。
だって、ゼンゼン確実な話じゃなかったから。


それからしばらく経って、

少しずつその話が出てくる回数が増えてきたある秋の日、
あまりにも現実的でない、おとぎ話のようなその上海話に
何も調べないで 私はこう思いました。


人生一回くらい海外生活を経験してもいいじゃん


そして、申し訳なさそうなダンナに


「行ってもいいよ。海外で生活してみたいし。
 じゃあ中国語でも勉強してみようかな」

「ホントにいいの?じゃあ、もし話が出たら、OKしちゃうよ・・・?」

「うん。いいよ~」


こんな風に、
いい加減と言えばいい加減
無責任といえば無責任なカンジで、
上海行きの話を、ワタシは容認してしまったのです






[Back] [上海に来るまで]

[さいしょ] [打診ナシ] [犬のこと] [なぜか、嫌じゃなくて]



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: