「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

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21.胡乱(うろん)?



 早や 『春の兆し』 どころか 『春そのもの』 の気候が押し寄せている。
 先週の日曜日など余りの暖かさに窓を開けっ放なしで寝てしまい『風邪』を引いた。
『地球温暖化』のセイ だと専らの噂だが・・・。

我が家 のお気に入り
魔夜峰央氏 が描く 『マリネラ王国』 は常 の国。
 そんな中で・・・
 『パタリロ・ド・マリネール8世(♂)』
 『ジャック・バルバロッサ・バンコラン(MI6少佐)(♂)』
 『マライヒ・ユスチヌフ(バンコランの愛人)(♂)』・・・
 『タマネギ部隊(ゼーンブ美少年)(♂)』

『黒タマネギ部隊(パタリロの親衛隊)(♂)』
 なんてのが ドタバタ喜劇 を演じる。
 この作品の中で 『♀』 って 『エトランジュ(パタリロのお母さん:王妃)』 くらいだったような・・・。
私に『ソーイウ趣味』はない が・・・ 絶対に!

 フジテレビで放映された時の エンディング・テーマ曲『クック・ロビン音頭』 なんて 今は亡き(ドッかで生きてる!)家内 『空』 で歌えた。
「♪パ・パ・パ・パッ♪パ・パ・パ・パッ♪パ・パ・プ・リ・ペ・ポ・プ・リ・パ~♪・・・」で始まる 良く判んない 『主題歌』さえ・・・
家内、亡き今(だ・か・ら・ドッかで生きてるって!)『歌詞?』 正確 には 再現すること はできない。

長い冬の分 だけ 春が長くなった 訳で、 我が日本国民 頭の中 『春真っ盛り』 なんて 状態 続いているようだ。
 大分前に新聞に載っていた 『調査結果』 では、 今のガキ 最も『尊敬』する人物 『父』&『母』 なんて 『両親』 だった。
私の世代 からは 想像できない事態 である。

差別的な表現で申し訳ないが・・・
私の周り では 家内を含め『女性(♀)』 、『私は○○さんを尊敬してる!』 なんて ゴク身近な人 『尊敬』してた ような・・・。
私の『ツレ(♂)』 なら 絶対にそんな表現はしない

「『尊敬』なんて軽々と口にする言葉なんかじゃない!」
 って 心のドッか で思っている。
 だから 『モハンダス・カラムチャンド・ガンジー(マハトマ・ガンジー:インドを独立させた人)』 『尊敬』 しちゃいるが、周辺の誰かなんて・・・。
私の周り にも 『潔癖な方』や『性格が良い方』 が居ないってことはない。
 でも 『尊敬』 なんて、 その人 『全人格を賛美する言葉 』だって考えてしまう。

『ガンジー』 は、どこか 藩王国の宰相の子 として生まれたらしい。
 そして 宗主国『大英帝国』 に渡り 弁護士 となった。
当時はカースト制度がより厳格だった んで、 彼の『奥さん』 高位カーストの出身者 であろう。
 その 『奥さん』 にも、 『奥さん』自ら『下層カースト民』の世話をさせた
 そして 自分 勝手に『糸車』なんて廻していた のである。
『ガンジー』の『糸車』 ってのは、 『インド国旗』の中心 に描かれている アレ である。

ハッキリ 言って 『ガンジー』 なんて 周りに居たらスッゴク迷惑なだけ って気がする。
人物的 『高潔・厳格』過ぎ トテモじゃないが『お付き合い』は勘弁願いたい

そんな彼 一旦『断食』なんて始めてしまう と、 宗主国だった『英連邦(大ブリテン島及び北アイルランド連合王国の連邦)』 『上を下への、ひっくり返った様な大騒ぎ』 になる。
『太陽の沈むことのない国』 って 世界中に領土を持ってた『英連邦』が である。
『非暴力・不服従』
 そして 『英連邦』 何も言えず『彼』に従う ことになる。

トンでもない人物 なのだ。

 だから 『性格が良い』『自分を可愛がってくれる』 なんてぇ位で 『尊敬』なんかしちゃいられない
反対 『英連邦』 『身内』 からすれば 『この上なく迷惑なオッサン』 だったに違いない。

私やツレの間 では 『尊敬に値する人』 なんてぇのは 『性格』や『人柄』 なんか 全然関係ない
その人 『成し遂げた事実』 『本人の性格』なんてぇもん 吹っ飛ばしてしまう
そんな人こそ 『尊敬に値する人』 なのだ。

 そして、 そんな人物 から 『自分の生き方』 なんて 勝手 『面倒なもの』 背負っちまう
高校時代 に読んだ 庄司薫氏 『赤頭巾ちゃんこんにちは』シリーズ なんてのが 未だに『私の考え方』に影を落として いたりする。
『非暴力・不服従』 なんて 『人としての基本じゃないか』 って思ってしまう。

 そして、そんな 『人物』や『考え方』 なんて 『面倒なもの』を押し付けられた のが 『書籍』 である。
 今では短くなってしまったが、 本屋 1時間や2時間 なんて アッという間 に過ぎてしまう。
 何も 立ち読み なんかしている訳じゃない。
本棚を彷徨って 『お気に入りの本を探している』 んである。

人様の見ている処 読書 なんて 恥ずかしくて出来るものか!
こっそり と部屋に帰ってから、 そっ と読み始める。
 まるで 『睦み事』 のように・・・。
それが『読書』だ って思っている。

 だから 「どんな本を読めば良いか教えてくれるシステムがあったら、とっても便利っ!」 なんて大学生の 投書 には 飛び上がりそう になった。
なんて ガキの頃 から読んでて、 すっかり自分の主義・信条になってる頃 だろ?
大学なんて時 は!

 でも 今は・・・
余り本を読まなくなった
『うつ』の頃 本なんて読めなかった んで、その 後遺症 のようなもの。
 そして、 『本』や『新聞』 なんか読まなくても 『ネット』 なんかで 簡単に調べられる し、 勝手に情報を送りつけてくる
ネット からの 『文字』の氾濫 溺れて しまい、 堅い『本』 なんて読まなくなった。

 でも ネットって・・・
非常に簡便な文章 である。
 それで ナントナク 判ったような気がしてしまう。

 でも、 ネット 『文章』 に、 鴎外の『雁』みたいな『美しさ』 なんて ない
作者 『哀しい微笑い声』 『呻き声』 なんか 聞こえやしない
『精神の底辺を彷徨う薄汚さ』 なんて 論外 である
素人が書いた無味無臭な『文字』の羅列

そう感じた時・・・
 背筋が ゾッ とした。

私がガキの頃 『こんなネットなんかの文章』 を読んでいたら・・・。
『アイツ。私に惚れてる・み・た・い・っ!』
『ミンナでアイツを苛めてやったらス・ッ・ゴ・ク・面白かった!』
『先生が意地悪っ。金も払わずにベタベタ触ってんじゃねぇよ!』
『悩み』 なんて 『自分の周りのこと』 でしかなかっただろう。

『人生って?』
『人間なんて所詮・・・。』
形而上の『悩み』 なんて 一切なかったんじゃないだろうか

何て『楽』な人生なんだ!
思わず苦笑 してしまう。

 そして 『ネットの簡便な文章』を信じる なんて 馬鹿なこと はしない。
所詮、無記名の素人の戯言じゃないか!

『面白い本って教えてよっ!』
大学生が聞いてた頃 の方が 未だマシ なんだろう。
今は『本を読む』なんて考えもしないんじゃないのか?

世の中 『信じられること』 無くなっている
いや『信じられること』なんて昔から無かった
 でも 『自分が信じたいこと』 ってのが 幾らでも あって、 『書籍』の森 彷徨いながら『自分の身の丈』 合ったモノ 無意識のうちに探し出していた んだろう。

 だから スッゴク気の合うツレ だって 好きな『本』の系列 なんて 驚くほど異なる
ガキの頃 から 『純文学』なんて『フィクション』 遊んでいた が、 ツレ 完全に『ノン・フィクション』 だったり 『テッチャン』 だったり・・・。
 だから 一緒に酒を飲んでも面白い
おんなじ嗜好の持ち主 なんかと 一緒にいたって退屈なだけ じゃないか。

 でも 今は『自分が信じたいこと』ってモン すら 『誰も見つけられなくなっている』 んだろうな。

 だから、 不安なガキ(成人している馬鹿も含む) 群れ でしか 行動できない
 だから、 おんなじTV を見て、 おんなじ無味無臭な会話 繰り返して は、 乾いた笑い声 ばかりが 耳に障る

自分の『考え方』や『主義・信条』 なんて、 今のTV ネット なんて見ていたんじゃ 創りようが無い んだろう。

身近な処 『両親』 なんて 『尊敬』するガキ
 そんな ガキ が造っていく 日本国の将来 って・・・。

胡乱 眼付き
胡乱 会話
胡乱 笑い声
 そして 胡乱な社会・・・

将軍様。今すぐ核ミサイルのスイッチを!
麗らかな気候とウラハラに心の奥底には冬の風が吹く。

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