「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

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22『スタイル』と『競争格付け』への考察

「うつ」人の考察:『スタイル』と『競争・格付け』について考える。

 今日、 『妻』 を自動車学校に送って行きました。
昨夜 『妻』 は、 知り合い 「結婚する・しない」 に巻き込まれ、 9時間以上電話をしていた そうです。
一睡もしていない『妻』 は、 全く元気がありません。

予定の30分前に自動車学校に到着する頃 には、 助手席 丸まって寝息を立てて います。
直前 に起し、 小走りに建物に向かう『妻』 「1時間くらい漫画喫茶のマッサージ機で身体を解してくる」 と伝えます。

この10時 から、 1時間の講義が終われば、午後1時 まで 『妻』は時間が空いて しまいます。
その間 自宅を往復 すれば、 1時間程度は仮眠できるだろう と考えての 対応 です。

 丁度、 11時 に自動車学校に戻り、 車で待ちます が、 『妻』 一向に出て きません。
業を煮やした『私』 が建物に向かうと、 「若いボーイフレンド」 「知り合いの女の子」を紹介している『妻』の姿 があります。

 暫らく 待ちます が、 「若い二人」は中々「メール・アドレス」の交換 ができません。
呆れてしまった『私』 は、 「午後4時に迎えに来る」 『妻』に伝え 車で帰宅します。

少し(大分?)腹を立て、自宅に着くと非常に疲れます。

「優先順位の考え方に違いがあったようです。」
「非常に疲れたので、休みます。」
「申し訳ありませんが、帰りは、自由に判断され、電車とタクシーでお願いします。」
「こちらは全く怒っていません。疲れただけです。」
「どうか怒らないようお願いします」
『妻』 の携帯電話に メール します。

 それから、 何度か電話が鳴りますが一切無視 してベッドに横になります。
『マッサージ機が全身に効いて、頭だけ血の巡りが悪くなった』最悪のコンデション です。
ベッドから離れられません。
『メール・アドレス交換の件』がなかった としても、 とても迎えに行ける状態ではありません。

7時過ぎに掛かってきた電話 に出ます。
『妻』 からです。
泣き出しそうな声 話し始め ます。

「自分が何をしているのか全く判らなくなった。」
「涙が出て来て仕方がなかった。」
「今は、実家にいる。」
「ホントに御免なさい。」
「怒ってない?」

「全く怒ってない。」
「ユックリと休んできなさい。」
そう伝える 『妻』の声 少し元気になった ようです。
明日 自動車学校が休み ですので、 「妹さんの都合の良い時間に送ってもらう」 と電話が切れます。

何時も は、 この『優先順位の考え方の違い』 大喧嘩 になることがあります。
今回 『私』 が、 「できる事柄を提案し、それに乗るなら実行するが、乗らないなら一切手を引く」 という 『スタイル』 を取りました。

『妻』 には、 可哀相な事をした 少し反省します が、 今回の事 で、 「一つの『スタイル』が定着すれば無用な争いが生じない可能性がある」 ことが判りました。

『妻』 であっても、 『自分の考え方を強要する』のは良くない ようです。
未だ、その方が人間的なような気もしますが・・・

公務員社会 所属する課 優劣が判断される不思議な世界 です。
始めの頃 は、 そこそこの評価を受けていた『私』 ですが、 『あること』 切欠 閑職に放り出され ます。

ひょっとしたら、昔のようなレールに乗れるかも 少々期待できた再起復活戦の職場 「うつ」が発生 し、 一年に及ぶ『病休』の結果 完全にスポイルされた部所 に廻されました。
更に、今は『休職』 になりましたので、 『職』自体が危うい という状態です。

御蔭様 で、 完全 『出世』や『競争』の世界から抜け出し 、ある意味、 清清しい気分でいる心算 でした。

 それが、 「うつ」回復の手段 として 『日記』を付けること を思い立ち、 ブログ を開設した処、 アクセス件数が気になります。
先日、累積2万件 アクセス を超えた時、 不図、嫌な予感 頭を過ぎります。

「何のために日記を書いているんだ?」

『「うつ」人の考察』 題して好き放題書かせて もらっています。
これ 書いたらアクセスが減るな 思いながらも、書いてしまった 事は 少なくありません。
 でも、 アクセス数を気にしているのに代わりありません。

「うつ」 自分の性格 で、 完全に『出世』や『競争』の世界 から スポイル された 『私』 が、 アクセス数を気にしている。

馬鹿みたいな話です。

 それに サイト では、 人気投票 があるらしく、 一所懸命に投票をお願いしています し、 商業メール からは、 『楽天市場』ナンバー○を目指して必死 のようです。

ある寓話 を思い出します。

昔むかし、ある所に非常に貧しい村が散在していました。
幾つかある村の中で、最も年貢を多く出した村には、名主から『赤い旗』が与えられます。

『赤い旗』は非常に名誉なことですので、その『旗』を受けた村民はミンナ誇らしそうです。
ですから、どの村も一所懸命に、「時には自分たちの食べる分を削ってまで」年貢を多く出すように頑張ります。

『赤い旗』を受けた村は、それで満足する何処か、再び余所の村に『旗』を奪われないように、少しでも年貢を多く出そうと、益々必死になりましたとさ。

小学生の時 に見た 「日本昔話」の一話 だったような気がします。

『赤い旗』 は、 そんなに大切なもの なの?
『旗』を気にしなければ、少しでも多くの米 村民 分けて食べられる のに。

小学生 ながら、 そんな思いで見ていた記憶 があります。

我々が生きる日本国の社会 は、 間違いなく『資本主義社会』 です。
『弱肉強食』 世の『掟』 です。

『効率』 『合理性』 要求する社会 の、 アンチ・テーゼ として 『スロー・フード』 『スロー・スタイル』 持て囃されました が、 所詮は一時的なファッション でしかありません。

ヒョットする と、 今では『スロー・スタイル』 にも 『競争原理』が導入されている のかも知れません ・・・知りませんが。

真剣 『スロー・スタイル』の事 考えている方 がいれば 叱られるでしょうが・・・。

『捨扶持』を拾って生きている と思えば、 「資本主義」の劣等生? 『私』 でも 楽しく暮らして行けそう です。

導入部 『妻』との出来事 を書きましたが、 『競争原理』 『格付け』 対極にある「自分自身の『スタイル』の確定」 が、 今後必要になるような気 がします。

世の中、『勝ち組』バカリ ではありません。
 また、 そこから逸脱している のに、 『競争』 『格付け』 骨身を削るのは『真っ平御免』 です。

自分が納得できる生き方。
例え それが、 人の社会の『捨扶持』を拾って生きる道 であったとしても。
ヒッソリ と、 そんな生き方をしたいと考えています。

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