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2012年04月02日
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カテゴリ: 患者さんとの交流
ここに書く患者さんの話は、米村先生の患者さんが7~8割を占めますが、2~3割は米村先生の患者さんではないです。
な存在は珍しいらしく、沢山の方からご相談を頂いてまして、米村先生とは全く無縁の患者さんとも、結構多くお付き合いがあります。

今日、お話するのは、米村先生の患者さんではなく、某大学病院で腹腔内化学療法を受けていたスキルス胃癌・腹膜播種の患者さん(50代・女性)です。

娘さんから最初に相談メールが届いたのは、2010年4月でした。
スキルス胃癌で、幽門部を中心に癌が広がっていて、病気発覚当初から食事が困難だったようです。
それで、自宅近くの×大学病院で幽門部付近のみ切除、腹膜に沢山の癌を確認したまま閉腹。
この直後にメールが届いたのでした。

胃癌・腹膜播種に有効性が認めらるようになった手法・腹腔内化学療法の話をしました。


すると、米村先生の元での治療は、自宅からあまりにも遠すぎますので、○大学病院に相談に行ってみます・・・との返答でした。
その後、○大学病院で腹腔内化学療法を受けることになったという報告が届き、それ以降、ご無沙汰状態になりました。

この時に、○大学病院では恐らく、抗癌剤治療のみで今後、手術という選択肢は出ないと思いますので、治療の効果が出て、手術という選択肢を考えてみたくなったら、またご相談ください・・・こんな返事をしたと思います。

あれからもうじき2年が見えそうになった、今年の2月に久しぶりに娘さんからメールが。
○大学病院での腹腔内化学療法が実に良く効いてくれたこと。
普通の生活がずっと送れていたことから、私のブログもあまり見る日がなかったこと。

そして・・・
それが、ここ数ヶ月、一気に病気が進んでしまったこと。
現在は、腸閉塞で入院となっていること。
今更ですが、米村先生のご意見を聞く意味はあるのでしょうか・・・と書かれてました。

あまりにも元気でいてくれたから、治療が効いてくれたから、現実から目をそらしてしまっていました・・・と後悔と受け取れる文面でした。


セカンドオピニオンであれば、何時でも承りますが・・・と前置きしてから、入院治療を受け負えないこと、今のお母様には、残念ながらやれる治療内容は変わらないと思うこと、現状、見知らぬ土地の病院に移ることは、お母様にとってマイナス面が大きいように思うこと・・・
そんなお返事をしました。

娘さんが母親と相談した結果、やはり今の病院でこのまま・・という結論に至りました。
これ以降、みるみるうちに病状が進んでしまい、今も時折、メールが届きますが、届く都度大きく変わっています。

彼女が今、一番後悔しているのは、最後に受けた抗癌剤治療です。

娘さんは、自分の目からみて、今、抗癌剤治療を受けることのリスクの大きさを感じたと言います。
でも、本人が、母親が受けたいというのだからと、賛成したと言います。

これを機に一気に病状が悪化。。。
あの時、もう治療はいいんじゃないって言えばよかった、反対すれば良かった、あの治療を受けなければ、まだ母親と会話くらいは出来たのに。。。と。

私のある日のブログを読んで、自分も後悔したと。
その時のブログの内容はこのケースとは真逆で、患者である母親が嫌がったのを、娘さんが無理に説得して治療を受けさせたが為に、寿命を縮めてしまった話でした。
それを悔やんで悔やんで落ち込む娘さんの話でしたが、この方の場合は、逆で、自分が止めさえすれば・・・と悔やんで悔やんで落ち込んでいます。

結局、止めたら止めたで、本人の意思を通してあげれば良かったと思うはずで、どちらを選択しても、落ち込む気持ちは同じ・・・
ご本人の意思を尊重したのだから、貴女の選択は間違ってはいないと伝えました。

そして今。。。
彼女はずっと母親に付き添い、時間を過ごしています。
願うことはただ一つ、緩和ケアの病院に移って穏やかな時間を母親と過ごすこと。
会話もままならない状態だけれど、彼女はそう願ってるんです。
時々、今も届くメールにはいつも最後に 

ひろりんさん、聞いてくれてありがとうございます

と私をも気遣ってくれる彼女です。
病状が進行してしまうと、治療の続行は患者さんもしくは、ご家族が「止める」か「続ける」かを選択せねばならない岐路がやってきます。
もう、やらない、やることがないと言い放つ医師もいますが、この患者さんの主治医はそうではなく、最後の最後までご本人の気持ちを優先したのです。

どちらが正義で、どちらが残酷なのか。。。
これは、時が過ぎてから答えが出てきます。





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最終更新日  2012年04月02日 21時28分27秒
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