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2012年06月10日
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カテゴリ: 患者さんとの交流
テレビの医療ドラマなら1話完結で、1人の患者さんに100%全てを注ぎ込み話は終了となるわけですが、現実は、大勢の患者さんがどっと現在進行形。

心は一つしかないのに、「良かったですね」「大丈夫ですか」を毎日繰り返しているのが現実。。。
こちらに向かっては笑って、あちらに向かって泣いて・・・
自分自身の生活もあるし、時にボロボロ、クタクタの自分を感じます。


先日の続きとなります。


この患者さん、ご本人はもちろん、奥さんの奮闘もあって、無事にご自宅で年末年始を迎えることができました。
在宅での医療体制は万全で、何があってもつつながくコトが済む手筈を整えていました。

術後の抗癌剤治療は続いてました。
folfox から始まりましたが、年末からfolfiri に変更となってました。

抗癌剤の副作用での下痢は、よく聞く話ですが、folfiri に変えたからなのか下痢が一段と酷くなって、トイレの回数が一気に増えました。

これは、あの若造君にも見られた症状でした。
若造君の場合は、アヘンチンキという薬剤で下痢の回数を減らしていました。
この薬を使わないと、1日20回はトイレに行かねばならないからと、言ってましたね。

下痢が酷いと当然、水分も足らなくなるので、水分補給が必須です。
それがわかっていても、このような状態で、ごくごくと水分をたんまり飲める筈はなく、また、それだけ飲んでしまっら今度は、食事が入らなくなる。


だからこそ、在宅医療の整備が必要不可欠だったんです。

在宅医療の体制を万全に備えたことは、物凄く安心材料ではありますが、その数だけ、医師の方々のお世話になるということです。
それぞれ異なる見解を持つ複数の医師との付き合いは、それはそれで、奥さんを疲れさせてしまいました。

一番、神経を使ったのが治療を担ってくれた大学病院の医師。
点滴をぶら下げたまま、退院の報告と今後の治療のお願いに行った時に、実に不機嫌な対応をされたと。。。


それでも、治療をお願いできる病院はここしかないので、何とか折り合いをつけ、抗癌剤治療の施行となりました。
そもそも大学病院だし、いきなり不機嫌な対応を受けたことで、ここの医師への印象はよくない。

そんな病院は、患者さんにとってあまり行きたい場所ではない。
状態が悪くなれば、もう一つ、輸液調達でお世話になっている総合病院へ行けば良い・・・となるわけですが、ここの医師も

 「手術や治療よりも、残された時間を有意義に過ごすことを優先させましょう」

が基本なので、治療を優先させたい患者さんやご家族にとっては、やはり居心地が良いとは言えません。
これに加え、往診をお願いしている医師も、抗癌剤治療の副作用で寝込む患者さんを見て

 「抗癌剤治療が大切な時間を奪っているように思える
 なのに、抗癌剤治療を受ける事に意味があるのか」

という基本姿勢。
在宅医療の体制は万全ながら、それぞれの医師の見解は、患者さんやご家族の思いとは遠いところにあって、頼りながら、お世話になりながら、「心は孤独」 という状況でした。

私も10年、色々な患者さんの経過をみて来たから、それぞれの医師が、自分の置かれている立位置から見解を述べているのはよくわかります。
不機嫌な対応は論外ですけども、「見解」 は個々にあって当然です。
これまで見てきた患者さんが違うのですから。

それぞれの 「見解」 はご尤もで、尊重するけれど、こういった医師が言う言葉は、それなりの経過を経て、ようやくたどり着けるものであって、経過をすっ飛ばして見れる景色じゃないんです。
最終的に 「やっぱりな」 的な場所に落ち着くとしても、その過程でやらなきゃならないコト、遠回りしなきゃいけないコトもあるってもんです。



つづく











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最終更新日  2012年06月13日 20時29分30秒
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