2007.01.03
XML
テーマ: ニュース(95839)
カテゴリ: ニュースを斬る


「18歳で成人」改正検討へ 選挙は?飲酒は?対象広く



「成人」の年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案が年明けから検討されることになった。

来年の通常国会で国民投票法案が成立した場合、そこから3年以内をめどに改正をめざすという。

改正されれば、18歳が法律上の大人となり、結婚や財産権、飲酒・喫煙など幅広い分野で社会を変えることになる。



憲法改正のための国民投票法の選挙権を18歳にしたい与野党の思惑が一致した結果、「いっそのこと成人を18歳にしちゃえ!!」という乱暴な議論になったものと思われます。

諸外国の大半が18歳から選挙権を与えていることに根拠を置いているみたいですが、憲法改正ありきで飛躍しすぎの議論はいかにもきな臭いわい。


いつもの習慣で成人(成年)とはなんぞやと調べてみると

成年 (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

成年(せいねん)とは、法的には、単独で法律行為が行えるようになる年齢の事であり、一般社会においては、身体的、精神的に十分に成熟する年齢を指す事が多い。

成年に達した者を成年者といい、未成年者に対する概念である。各国において成年は、ある年齢を基準として法的に定義される事が多い。そして、その基準となる年齢は、国や地域によって18~21歳とばらつきがある。



◆20歳でオトナ?◆

そもそも20歳で成人となるのは、民法第4条「年齢二十歳をもって、成年とする。」という規定ですが、それに準拠したかたちで「飲酒・喫煙・選挙」という”三種の神器”が与えられる。しかし、なにゆえ20歳なのかという”根拠”は薄い。

現状では「法律で禁止されているからダメなんだ」という「ダメだからダメ」論法である。


◆飲酒 未成年者飲酒禁止法 1922年(大正11年)
    第1条 満二十年に至らざる者は酒類を飲用することを得ず

◆喫煙 未成年者喫煙禁止法 1900年(明治33年)
     第1条 満二十年に至らざる者は煙草を喫することを得ず

◆選挙 公職選挙法 1950年(昭和25年)
     第九条  日本国民で年齢満二十年以上の者は、衆議院議員及び参議院議員の選挙権を有する。


「酒・タバコは自分の行動に責任を持てる20歳になってからにしなさい」、というけれどオトナ達も酔っ払って駅員殴ってみたり、痴漢を働いたりとイロイロやってくれますよね。この人たちこんな法律があるのご存じないのかね?

酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律 (法令データ提供システム)

「第二条  すべて国民は、飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない。」


20歳が成人とされている理由も定かではありません。
明治の初めにフランス民法を”翻訳”して作られた日本の民法では「成人が21歳」だったようですし、その後大日本帝国憲法により定められた徴兵制をもとに、20才が徴兵年令とされたため「成人を20歳」に変更し、今に至っているらしい。

で、酒タバコも18歳からOKにしたらどうなるのかね?
いま中学生(下手したら小学生)から酒やタバコをやる時代ですぞ!!
18歳からOKなんて法律改正したら、いままで「20歳になるまでダメ」って言ってた根拠がなかったってことを暴露するようなもので「やっぱりいいんジャン!!」とますます低年齢化すことは火を見るよりあきらかでしょう。


◆18歳でオトナ?◆

また、同じ民法の規定でも結婚可能年齢は、男18歳、女16歳となってます。
そして、結婚すれば「成年」とみなすのです。


第731条 男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない。
第753条 未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。


童謡「赤とんぼ(大正10年)」の歌詞で「ねえやは15で嫁に行き」というのがありますが、旧民法(明治民法)では、結婚可能年齢が男17歳、女15歳であったらしい


◆18禁◆

「18歳未満お断り」という文句は俗に言う風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)で「18歳未満の者を営業所に客として立ち入らせること」が禁止されています。この18歳という根拠は結婚可能年齢なんだそうです。

ぶっちゃけて言えば「結婚できる年齢ならパチンコ・マージャン・バー・キャバレーはOKです。」ということなのかね?

たしかに未成年でも結婚すれば成年とみなされますが、酒・タバコは20歳までNGですから、「飲み屋に行ってもいいけど酒を飲んじゃダメよ」という矛盾したことになります。

◆免許は16歳から◆

オートバイなら16歳から、自動車なら18歳から可能ですが、これも根拠がワカリマセンな。




その理由として呉服業界の圧力と見る、穿った意見もあるようです。

成人式では単価の高い着物(特に女性の振袖といわれる呉服)を着用する新成人が多いため、呉服業界にとって最大の稼ぎ時と見られている。そのため、暴れる新成人に困ってはいるが、呉服業界からの反発を恐れて成人式を中止できない自治体(例・2000年の静岡市・2000年以降の那覇市)も多い。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

これが真相なら、なんともお粗末な話です・・・






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.01.03 18:22:34
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Comments

しゅうまい3 @ あぁやっぱり おじさんたちばかりと仲良くしている人は …
しゅうまい3 @ まったく同感です 日記を友達限定にして、本名または分かり…
ルブコス @ Re[1]:mixiは「再会系コミュニティ」だった(03/06) 坂崎文明さん コメントありがとうござ…
坂崎文明 @ Re:mixiは「再会系コミュニティ」だった(03/06) 僕も地元の友人のコミュ二ティのような感…
ルブコス @ Re:やり方が・・・(01/25) WGMさん ----- よほどあせっていたので…

Favorite Blog

久しぶりのパニック… New! 田舎狂師さん

📣楽天ブログトップ… New! 楽天ブログスタッフさん

寒風 寒風さん
【カラーガード大好… いるまよしやすさん
☆あいのマイペースブ… あいたろう33さん
江戸っ子が斬る!! 感… WGMさん
テンプレートマスター いまむぅらさん
アフィリエイト達人… 楽天アフィリエイトさん
秋の杜アフィリエイ… 秋の杜さん
増録生活人【安倍晋… フリーメーソン・ベンさん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: