「ボヴァリー夫人」

アダム・クーパー出演ビデオ
BBCテレビドラマ「ボヴァリー夫人」

  The drama Adam Cooper appears in
"Madame Bovary"

主演;フランセス・オコーナー
    Francis O’Connor
    Hugh Bonneville
    Greg Wise
  1999年収録 159分

   アダム・クーパー、ダンスの得意な子爵役として数分間出演。
   ダンスシーン、セリフもあり。


 退屈な夫との刺激のない生活に飽き飽きしていたある日、舞踏会への招待状が。狂喜するボヴァリー夫人。(フランセス・オコーナー)「田舎者と思われたくないわ!」
 いよいよ当日、新調したドレスで舞踏会へ。世話好きおばさんとの会話。
「ダンスカードを見せて。」
「まあ、ブランク、ブランク、ブランク」
「こういうときにいい殿方がいるのよ。…子爵!」
と呼びつける。子爵(アダム・クーパー)がやってくる。身のこなしが貴族です。アダムさすが。
 子爵とのワルツにボヴァリー夫人は夢見心地。最後に彼女を抱きかかえぐるぐると回る子爵。そのあとのお辞儀が、…貴族。アダムさすがです。
 舞踏会が終わっての帰り道、馬車の馬具が外れ、立ち往生する。その時、ボヴァリー夫人が 
“Viscount might come by ! Viscount might come by ! ”
(子爵(ヴァイカウント)がいらしたら恥ずかしいわ!)
と慌てている様子が哀しい。現実に戻らざるを得ないのはいつだって哀しいことだ。 

すみませ~ん、この下(↓)にもまだあります~

Madame
"He bores you ."(エマの夫のこと)
Emma Bovary
"Ah, no."
Madame
"He is your husband, the degree of tedium isn’t tirely proper. --Do you have a bosom friend?"
Emma
"A best friend?"
Madame
"Somebody to come fiding(?) revile her as well."
Emma
"I have a little dog -- an italian greyhound."
Madame
"How delightful! and such a great respectful of seacrets.
Emma
"There is no seacrets, Madame."
Madame
"Yet. There’s no one else in the world like you with the--
Emma
" Why do you say that ?"
Madame
"Because you are not yet twenty---. Now,show me your dance card. Blank ,blank, blank. This will never do ! Do you waltz ?"
Emma
" I’m afraid I don’t.
Madame
"How archly(?) delicious!. Gentleman do so enjoy the opportunity to initiate one."
"The Viscount !"
Emma
" The Viscount ?"
The Viscount
"Excuse me."
Madame
"Does not his waist coat look as if it has been painted on his chest?"
Madame
"Viscount, Madame Bovary has nobody to take her in the supper,and she does not waltz."
The Viscount
(made a deep bow)"Madame do me the honor to place in her trust in me?"
And then, they danced together.
ボールルームに入ってきたボヴァリー夫妻に世話好きマダムが声をかける。  ひとしきり、マダムの猫の話。マダムはエマの夫をカードゲームでもしてろと追い払う。
マダム
「あなたのご主人、退屈な人ね」
エマ 
「そんなことないですわ」
マダム
「あなたにとっては、うんざりするほどの堅苦しさは退屈なことではないってわけね。何でも話せるお友達はいるの?」
エマ 
「親友のことですか?」
マダム
「悪口を言ったりもできる相手よ。」
エマ 
「犬を飼ってるんです。イタリアングレイハウンドですわ。」
マダム
「まあ、素敵! それにワンちゃんだったら秘密は守れるわねえ」
エマ 
「秘密なんて…ないですわ。」
マダム
「まだね。あなたみたいに若くてキレイな方は…」
エマ 
「何がおっしゃりたいの?」
マダム
「あなたはまだ二十歳前なのよ。じゃ、ダンスカードを見せて。まあ、何も書いてない… これじゃダメよ!」  
マダム
「ワルツは踊れるの?」
エマ 
「残念ながら…」
マダム
「まあおもしろいわ。こういうときにいい殿方がいるのよ。ダンスの手ほどきが三度の飯より好きなのよ…子爵!」
エマ 
「子爵ですって!」
子爵 
(連れに)「ちょっと失礼。」
マダム
「彼のベストったらまるで胸に描きこんだたみたいにぴったりじゃない?。」  子爵がやってくる。
マダム
「子爵、ボヴァリー夫人はいっしょに夜食をとる相手がいないの。それにワルツを踊ったことがないんですって!」
子爵 
(深々と一礼して)「マダム、私にお任せください。」
そして二人はワルツを踊った。
tedium
…退屈 長たらしさ
tirely
…うんざりする
proper
…堅苦しい、礼儀正しい
revile
…悪口を言う
initiate
…手ほどきをする
waist coat
…(英) ベスト=vest(米)
do - the honor to
…敬意を表する、名誉となる
Amazon.US で入手。UK版はPALだから見られません。ご注意を! 聞き取れない部分もありまして、(?)の部分です。どなたか、おわかりの方がいらっしゃればぜひBBSにお書きいただくか、メールをいただきたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 原作のフローベール作「ボヴァリー夫人」(生島遼一訳 新潮世界文学全集)によると、ボヴァリー夫妻が招待されたのはダンデルヴィリエ公爵の家。上記のような会話は原作には出てこない。アダム・クーパーが演じた「子爵」についてはこう記されている。「みんなから『子爵』と親しげによばれているワルツの踊り手のひとりで、胸にぴったりあって大きく前の開いたチョッキをきている」。子爵は婦人に紹介されるのではなく、自分から「自分がリードするから大丈夫と」「二度もボヴァリー夫人を誘いにきた」。子爵との会話はいっさい書かれていない。「エマは息がはずんで倒れそうになり、一瞬顔を男の胸にうずめた」という描写はある。原作では、子爵はすぐに次の女性に選ばれて、踊り始める。ワルツにひっぱりだこの男性として描かれている。  翌朝、馬車で帰る時に、エマは馬に乗った子爵が葉巻をくわえ笑いながら通り過ぎたのを見かけたような気がする。馬車が故障で止まった時、シャルル(エマの夫)が葉巻入れを拾う、という記述もある。



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