2006年09月19日
XML
カテゴリ: OPERA
Teatro del Maggio Musicale Fiorentino (Florence Opera) Japan tour
Turandot (3 Acts)
Opening Night of Tokyo
September 19, 2006 (Tuesday) NHK Hall Shibuya Tokyo

Maestro concertatore e direttore: Zubin Mehta
Regia: Zhang Yimou
Ripresa da:Chen Weiya
Scene:Huang Haiwei, Gao Guangjan, Zeng Li
Costumi:Wang Yin

Luci:Jean Kalman
Riprese da:Giuliano Laghitelli
Maestro del Coro:Piero Monti
Direttore dell’allestimento:Massimo Teoldi

La Principessa Turandot:Alessandra Marc
L’Imperatore Altoum:Enrico Cossutta
Timur:Giacomo Prestia
Calaf:Carl Tanner
Liù:Norah Amsellem
Ping:Fabio Previati
Pang:Carlo Bosi

Un Mandarino:Antonio De Gobbi
Ancelle:Ottavia Vegini, Laura Lensi
Principe di Persia:Fabrizio Falli


フィレンツェ歌劇場来日公演
プッチーニ『トゥーランドット』全3幕



指揮:ズービン・メータ
演出:チャン・イーモウ
再演演出:チェン・ウェイヤ
美術:ホアン・ヘイウェイ,ガオ・グァンジャン,ツェン・リー
衣裳:ワン・イン
振付:チェン・ウェイヤ
照明:ジャン・カルマン
再演照明:ジュリアーノ・ラギテッリ
合唱指揮:ピエロ・モンティ
舞台技術監督:マッシモ・テオルディ

トゥーランドット:アレッサンドラ・マーク(ソプラノ)
皇帝アルトゥム:エンリコ・コッスッタ(テノール)
ティムール:ジャコモ・プレスティア(バス)
カラフ:カール・タナー(テノール)
リュウ:ノラ・アンセレム(ソプラノ)
ピン:ファビオ・プレヴィアーティ(バリトン)
パン:カルロ・ボージ(テノール)
ポン:イオリオ・ゼンナーロ(テノール)
官吏:アントニオ・デ・ゴッビ
侍女:オッターヴィア・ヴェジニ、ラウラ・レンシ
ペルシャの王子:ファブリツィオ・ファッリ

いつもバカなことを大真面目に書いていますがきょうも書かせてください。

ズービン・メータ、すばらしい~
マエストロの真骨頂。
何100人もの舞台上の人々が一点、マエストロだけを見つめるのです。
やっぱりカリスマでしたね~

もう!第2幕がすばらしくて。
体が音楽に溶けていきました。これが「恍惚」、なのでしょうか。
プッチーニでこんなに陶酔するなんて。
ドラマチック、圧倒的にドラマチック、それでいて実に甘美なメロディー。
あまりにも第2幕がよかった。第1幕と第3幕がなくてもOKなぐらい、すごかったです。第2幕。ここで終わってもよかった、本当に。
だってリューの歌じゃ終わりづらいですしね。

チャン・イーモウの演出ですが、事前に 「紫禁城」ライブ版 を映像で見ているので、これに比べてしまうと壮大さやスケールでは落ちるんですが、ほぼ似たような演出でした。つまり、充分すごかった! 派手だった! 明(みん)だった!
また行きたい。できることならば。

そしてフリットリの降板で、ノラ・アンセルムがリューを歌いましたが、よかったです。彼女は オランジュ音楽祭「カルメン」で、ミカエラを歌った 人です。
最初の高音でおっと、というのはありましたが、あとは大熱唱の大熱演でした。清楚な感じがにじみ出てました。
拍手も一番もらってました。

タナーは 新国立のアンドレア・シェニエ 以来でしたが、こっちのほうがぜんぜんよかったです。着物を着ているので体型がぴったりで(笑)違和感がなかった。
第1幕は抑え目で、2幕、3幕は全開でした。よかったです!

タイトル・ロールのアレッサンドラ・マーク! さすが主催者が車椅子に乗せてでも出したかっただけありました。すごい歌唱でした! トゥーランドットはこうでなくてはいけなません。それから「トゥーランドット」は生で聴かなくてはいけません。

ピン・ポン・パンはちょっと「紫禁城」の歌手に比べると小粒だった。せめてピン(バリトン)だけでももっと歌える人がよかったかな。アンサンブルも時々めちゃくちゃだったし。でも3人ともコミカルで小芝居で笑いをいっぱいとってました。

ピン・ポン・パンのシーンが私はじつは一番好きで、「ラ・ボエーム」の屋根裏部屋が髣髴とされるのです。
故郷に帰りたいと歌うシーン、ここはもっと酔わせてほしかった。「紫禁城」が良すぎたのです。


第1幕 北京

恐ろしいトゥーランドット姫の御世、役人が中空で解説している。

人々。

国を追われたダッタンの王子、カラフ(タナー)は父・ティムール(プレスティア)と再会する。父王は目が不自由になっている。父のそばには女奴隷のリューが寄り添っている。
プレスティアは朗々と歌う。声量もあり、1幕ではタナーのほうがかすんでいた。
ジャコモ・プレスティアは1999年の「ラヴェンナ音楽祭」、ムーティ指揮のヴェルディの「レクイエム」でバス・パートのソリストだった

リューはきょう代役に立ったアンセレン。
カラフは日本の着物のようなものを着ている。帯をしている。そして背中に一面に黄金の龍が刺繍してあるブルーのうちかけ(?)のようなものを羽織っている。頭はいわゆる「ちょんまげ」に似た髪型で背中に長く髪を垂らしている。顔のメイクはこれまた派手で、赤いアイシャドウを眼が釣りあがるような形に大きく描いていて、元の顔がわからないほど。

ペルシャの王子が引き出される。ペルシャの王子は謎解きに敗れて、月が昇るときに首を斬られる運命だ。ペルシャの王子は首に戒めの板の輪をはめている。背中にはペルシャの王子と漢字で書かれた札を立てていて、刑が?漢字一文字で背中に書かれ、×印がついている。何の字か忘れちゃった。

群集は熱狂的に首切り役人のプー・ティン・パオを呼ぶ。「紫禁城」版ではものすごく驚いたことにプー・ティン・パオは女だった。しかしこの演出では男。京劇の孫悟空みたいなメイク。ものすごい武術の達人の男で、助手?に女がついている。女はペルシャの王子が乗った台の上で死の踊りを踊る。

月が昇る。
群集はトゥーランドット姫を希求する。
姫が現れる。
傲慢で残酷な姫に憤慨していたはずのカラフは一目で恋に落ちる。
ペルシャの王子は処刑される。一言「トゥーランドット!」と袖で叫ぶ。

カラフは謎解きに挑戦することを宣言する。必死で止めるティムールとリュー。カラフの決意は揺るがない。
リューのアリア。拍手。

ピン、ポン、パンが登場する。赤と黄色と青?の3つの派手な輿に乗って。ピンは大酒のみで真っ赤な衣装、真っ赤な帽子。その冠は酒を入れるひょうたんの形をしていて、手にもひょうたんを持っている。背中に「酒」と書いてある(笑)。
ポンは背の高い男でピンクの布をいつも顔の前に掲げて神経質に揺らしている。この人は大膳で、いわゆるおかまキャラである。
パンは金色の衣装。そろばんを持っている。彼は財務大臣。大黒様みたいな?

3人はカラフに馬鹿なことはやめろと進言する。
しかしカラフは謎解きに挑戦する合図のどらを叩く。ここもクライマックスでしたね。銅鑼の音がすごかった~
メータが3回、どらを叩く指示を出す。どらを叩く人はマエストロを凝視している。舞台上では、どうするのかと思ったら。床から大きなどらのセットが立ち上がってきた。

1幕了。

Part 2 へ続く。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年09月23日 15時36分59秒
[OPERA] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

サイド自由欄


YBGgi9BO.jpg


TENOR


小原啓楼


Ten.笛田博昭~2016
Ten.笛田博昭2017
公式サイト

小野弘晴


Ten.城宏憲 INDEX 2014~2017


Ten.又吉秀樹 INDEX
Ten.又吉秀樹2017


Ten.澤崎一了~2017
澤﨑一了2018~2019


Ten.小堀勇介2015
小堀勇介2016~2017
小堀勇介2018
小堀勇介2019


金山京介

Ten.吉田連


Ten.前川健生


伊藤達人
UPCOMING
PAST


Ten.宮里直樹
UPCOMING
PAST
~2017
2018~2019


工藤和真
UPCOMING
PAST

BARITONE


青山貴
UPCOMING
2015


KS Tomohiro Takada, Bariton 概要


Bar.大沼徹
UPCOMING
2015~2016
2017
2024
His repertory 1


今井俊輔
UPCOMING


高橋洋介
UPCOMING
PAST

飯塚 学


小林啓倫
UPCOMING
PAST

清水勇磨


大西宇宙
UPCOMING


池内 響
UPCOMING
PAST

井出 壮志朗
UPCOMING
PAST


市川 宥一郎
UPCOMING
PAST

Bs-Br大塚博章 2014-2015


Bs-Br狩野賢一2015


Bs河野鉄平

後藤春馬

水島正樹

IL DEVU

HIGHLIGHT 2014
Francesco Meli Il Trovatore
Micheal Fabiano La traviata
Juan Diego Flórez IL BARBIERE DI SIVIGLIA
Tézier vs Kaufmann La forza del destino
OperadeLyonJapan tourHoffmann
Stefano Secco Madama Butterfly
Bryan Hymel Guillaume Tell
Dmitry Korchak I Puritani
Celso Albelo Lucia di Lammermoor
Teatrodell'OperadiRomaJapantour2014
Wolfgang Koch Arabella
Lawrence Brownlee I Puritani
Tomasz Konieczny Das Rheingold
Torsten Kerl Die tote Stadt


Best Opera 2023


Best Opera 2022


Best Opera 2021


Best Opera 2020


Best Opera 2019


Best Opera 2018 Index

Best Artists in Opera 2017

Best Opera 2017
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist

2016 Best Opera
表紙10.jpg
2015 Best Opera
2014 Best Opera
2013 Best Opera
2012 Best Opera
2011 Best Opera and Ballet
2010 Best Opera and Ballet
2009 Best Opera and Ballet
2008 Best Opera and Ballet
[BALLET]
2009

2008 Ballet Top 10 in Japan
2008 BALLET INDEX
What's New 2007
What's New 2006
Past Articles 2005
Past Articles 2004
Past Articles 2003


[OPERA]
Simon Keenlyside What is NEW ?

Robert Gambill
What's new
Biography

2008 Opera Top 10 in Japan
2007 Top 10
What is NEW ? 2006
What is NEW ? 2005


STAGE What is NEW ?

Second Top -Sheva's Sporting World

Football
[José Mourinho - Chelsea 2007 Index]
[José Mourinho - Chelsea 2006 Index]
What Mourinho said - 抱腹絶倒モウリーニョ語録
Last edited 1 Jul 2007

FOOTBALL What is NEW ?
2005

Tennis

2006
Roger Federer First time in JAPAN - AIG Japan Open INDEX


Cinema, Books brand new and privat


Cinema
2005年5月3日


音楽関係更新 Classical Music


BOOKS 2006
BOOKS 2004年  
1月31日 Books by Jeffery Deaver


LINKS
Theatre official
Bayerische Staatsoper
Bayreuther Festspiele
Lyric Opera of Chicago
MET
Royal Opera House
Salzburger Festspiele
Teatro alla Scala
Wienerstaatsoper
ZurichOperaHouse
New National Theatre,Tk
Tokyo Nikikai
Singers official
Takashi Aoyama
Aris Argiris
Johan Botha
Fabio Maria Capitanucci
Massimo Cavalletti
Markus Eiche
Alex Esposito
Burkhard Fritz
simonkeenlyside.info
Wolfgang Koch
Tomasz Konieczny
Zeljko Lucic
Alexey Markov
Tetsuya Mochizuki
Ryoichi Nakai
Evgeny Nikitin
Toru Onuma
Takashi Otsuki
René Pape
Detlef Roth
Andreas Schager
Jörg Schneider
Kasumi Shimizu
Yuri Vorobiev
Koji Yamashita
Kwangchul Youn
Operabase Artist
Orchestra
Berliner Philharmoniker
NHK Symphony Orchestr
Opera Fan Blog
Alex Vinogradov(Valenci
By The Thames(dognora
Cafe Klassiker H(Hiroto
猫の日記(camelstraycat
FOOD FOR SOUL(Sarda
東海岸-音楽、食(Kinox
Impression(娑羅)
In fernem Land(galahad
Intermezzo
ネコにオペラ(kametaro)
Opera Chic
OperaOperaOper(Madok
右舷日記(starboard)
taqkkawanamiさんのブログ
備忘録(euridice)
Ballet Fan Blog
きょんのバレエ日記(きょん)
Web Radio
Oe1 Programm
Bayern 4 Klassik
Deutschlandradio Kultur
NDR Kultur
RBB Kultur
BBC Opera on 3
RAI radio3
WFMT-Chicago
Sydney ABC
Radio New Zealand Conc
operacast

劇場座席数・残響時間
SITE MAP

Sheva's Blog( What people tweeted )

Since Apr 2003

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: