★~・.。☆道草☆。.・~★

Ｂ．Ｏ．Ｔ　前置き

昔、海で大嵐が起こったらしい。
そのせいで世界が海に覆われたってお父さんが言ってた。
それで６つの世界に別けられたんだって。
そう・・・お父さんが・・・

『明日はとっておきの御飯だからね!だから早く寝なさい』
お母さんが言った
ﾎﾞｸは当然『うん』と笑顔で答えた。
明日はﾎﾞｸの誕生日だ。ついに６歳になる。
ﾎﾞｸはすぐさまベッドに行き寝る準備をした。
その後戸が開き、『おやすみ。ユイ』
お父さんがそういったような気がした。
・・・ﾎﾞｸは寝ぼけていたのだろう

『行くぞ』
真夜中の２時ぐらいだろうか？
月は満月だ。雲もない。月光が明るく光り闇夜を照らしている。
黒ずくめの男達が４人、玄関の横と窓の横に立っている。
・・一人、白銀に毛皮が付いたジャンパーを着ている。
自分より大きめのジャンパーだ。たぶんリーダーだろう。
眼帯をしているのもはっきりと分かるくらい・・・月光が照らす。
『開きました』
黒ずくめの男が言った。ピッキングをしていたのだろう。器具をしまっている。
『・・・』
リーダーのような男が戸を静かに開けた。
それを見計らって窓側にいた男達も窓から侵入した。

ガタッ
廊下の方で物音をしたのをユイは気づいた。
『・・・？』
ユイはどうせ誰かがトイレにでもいったんだろうと思っていた。

『ここです』
男達が一つの扉の前に立っていた。
男達はリーダーの合図を待ってた。
リーダーはゆっくりと扉を開けた。
そこには・・・

ユイは物音を聞いてから寝付けないでいた。
それは誕生日のせいでもあるのだろう。
ベッドに寝転がりゴロゴロしていた。
　少し胸騒ぎがする
そう、思いながら窓の外を眺めた。
『明るいな・・・』

次の日。
雲ひとつない快晴である。
ユイはいつもならお母さんが起こしに着てくれるのに
今日は来なかった。
いつも以上に睡眠時間をとった。
おかげで昼寝をしなくてすむと思った。

ユイは服を着替えてリビングに向った。
キッチンにもリビングにもお母さんの姿もお父さんの姿もない。
『まだ寝てるのかな？』
ユイはリビングのカーペットの上でゴロゴロしていた。

一時間が経っただろうか、ユイはカーペットの上で寝てしまっていた。
ユイは起きた。しかし、両親の姿はない。
もう時間は昼前だというのに。
ユイは起こしに行こうとした。

寝室の扉の前で異変を感じた。
扉の下から赤いものが少しだけ見えていた。
ユイはそっと戸を開けた。
ユイはその瞬間・・・何もかもを忘れたような気がした。
髪の毛が白色になった。
・・・部屋が赤く染まっていた。
ユイの６歳の誕生日は最悪の誕生日になった。

「アレ」から１２年がたった。
光り輝く機械の町、アルザンド。
ここにはありとあらゆる機械がある。
いや、機械しかない。ビルもほとんど機械だ。
ここでは「ピッチボール」という協議が大人気だ。
他の島国でもこの協議はあるが、しかし、一番強いのはアルザンドのチーム【ルイベスター】だ。
ユイは１８歳になった。このアルザンドで１２年過ごしたのだ。
そしてユイは・・・
ルイベスターのルーキーとして有名だった。

あの男と出会うまでは・・・・・

(終わり)

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