★No015024 黒部川あれこれ





【黒部川ってどう言う所?】


日本一の隆起量を持った北アルプスに日本一の降水量があり、その結果、激しい浸食があり、日本一の大峡谷が形成された。
そこから運搬された砂礫が愛本から富山湾に一気に流れ出る過程で、日本で最も典型的な扇状地をつくりあげている。




【由来と歴史】
黒部の源は、北アルプス鷲羽岳、黒部五郎岳付近に広がる“雲の平”を中心とした広大な草原台地。
冬には日本海で発達した雪雲がその台地に大量の雪を降らせる。



春、雪が解け、チングルマなどの高山植物が芽吹き、黒部の川の流れが始まり、途中で水を集め、黒部ダムやトロッコ電車で著名な“黒部峡谷”を一気に駆け下り、やがて“黒部四十八ヶ瀬”と呼ばれた黒部平野へと達する。黒部の地表水は黒部平野の田畑を潤し特産物を育て、黒部の地下水は富山湾海底から湧き出し、魚介類に豊富な淡水性のミネラルを与えている。
また、その地下水の一部は地表に湧き出、古来から“清水(しょうず)“として人々の生活を潤してきた。黒部川扇状地の末端部で、地下水の湧出する海岸に近い地域にスギの多い林が発達し、昭和48年頃から圃場整備事業で多くの沢スギが水田化されたが、吉原柳原地区の2.67haは唯一の杉沢として残された。




【黒部の名水】
黒部の名水の源となる黒部川は、北アルプスの中央部に位置する黒部奥山の鷲羽岳に源を発し、立山連峰と後立山連峰の間に2,000m近くにも及ぶV字形の深い谷を刻み、急勾配の中を短時間で北流している。水に溶けにくい硬い岩の間を流れるため、その水質はカルシウムや鉄などの成分が少なく、軟水であり、清らか。又、黒部奥山に降る雪は、高地のため夏になってようやく溶けるため、真夏の渇水期にも豊かな水量をもたらしている。高い山は、いわば自然のダムとなっている。 黒部川は、愛本(宇奈月町)を扇の要とし、典型的な扇状地を形成している。扇頂から扇端までの距離が13.5km、扇頂角60度の典型的な扇状地としては、日本一大きなものである。水量は、愛本で年間28億トン、そのうち約14億トンは発電兼灌漑用に分水され、残り14億トンは黒部川本流に流れるが、それぞれの一部は共に広い扇状地内で地下水となり浄化される。地下水は、扇央部では、飲料水などの生活用水や工業用水に使われ、扇端部では、湧水や自噴水となり、その一部が「黒部川扇状地湧水群」となっている。




【黒部川のナンバーワン】

☆No1 源流の北アルプスの近年(第4期)での隆起量が日本一

☆No1 上流での降水量(雨と雪を合わせて水の量に換算したもの)が日本一

☆No1 川の浸食量が日本一
    (日本列島の河川の浸食速度の平均値の桁は0.1mm/年:これに対して黒部川の浸食速度は、6.0mm/年)

☆No1 川の浸食量が日本一であるため、最も深くて長いV字峡谷をもっている。
    (一番深いところでは、川底から尾根までの標高差が1,500m)

☆No1 黒部川流域には、日本最古の岩石(飛騨変成岩類)が分布。

☆No1 川底を形成している花崗岩の年代が世界一若い。(およそ100万年前)

☆No1 アキグミの自生数日本一。

☆No1 1級河川の水質、ベスト1に8年ぶりの黒部川など9河川
     全国166の1級河川について、2006年の水質状況ランキングを発表した。
     水質は、微生物が消費する酸素量を示すBOD(生物化学的酸素要求量)を指標に評価し、
     ベスト1には、8年ぶりの黒部川(富山)や、3年連続の尻別川(北海道)、沙流川(同)など計9河川が並んだ。
     このうち4河川は北海道が占めた。



その他では…

・上流の稜線直下には、氷河の痕跡であるカール峡谷地形が分布し、その数、規模ともに日本有数。
 また、内蔵助カール内には、日本最古の氷体(氷河水)が残存している。

・流域にはライチョウ(国指定特別天然記念物)などの珍しい動物が生息し、「コマクサ」などの珍しい植物が分布している。

・下流には、日本で最も典型的な扇状地が形成されている。

・扇状地では、地下水が豊富で全国でも有数の名水の里となっている。

・川の水質の良さが日本でも有数である。








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