たばちゃん♪の いいもん見っけ!

たばちゃん♪の いいもん見っけ!

白ずきんちゃん





むかしむかし。

いつの頃からか、たばちゃん♪は 白ずきんを被りはじめました。

なぜならば‘良い子’というロゴのついた白ずきんを被っている方が
先生にも 両親にも、ウケがよかったからです。



その白ずきんを手にいれるため、たばちゃん♪は
いろんな努力をしました。

大きくなるにつれ、‘良い子’ブランドの白ずきんから
‘いいひと’ブランドのものへと ターゲットは変わりましたが
毎日 白ずきんを求めて いろんな努力をしました。




努力の甲斐あって、いつしか たばちゃん♪は
立派な白ずきんを手にすることができました。



それなのに。

たばちゃん♪は、自分が すでに 白ずきんを被っていることに
気づかず、「もっと!もっと!!」と 努力を重ねました。

白ずきんを手にいれるために。


「もっと!もっと!!」
努力するたび、新しい白ずきんが、たばちゃん♪のアタマに
どんどん重ねられていきました。


いつも アタマが重いことが たばちゃん♪の悩みのタネでしたが、
白ずきんを手にいれるためには、そんなことは どうでもいいことで、
さらに努力を重ねる日々でした。









ある日、たばちゃん♪は、
誰かに追いかけられていることに 気づきました。

「白ずきん、ちょうだぁぁい!」


たばちゃん♪は、逃げました。




あくる日、別のひとが追いかけてきました。

「白ずきん、ちょうだぁぁい!」


たばちゃん♪は、必死で 逃げました。




そのあくる日も、また別のひとが追いかけてきました。

「白ずきん、ちょうだぁぁい!」


たばちゃん♪は、また ものすごい勢いで 逃げました。







どうして みんな、私を追いかけてくるの?

世間を捨て、山に篭りたい気分でした。



ある日。
逃亡生活に疲れ、乱れた髪を直すため、街のショーウィンドーを
覗きこんだ たばちゃん♪は、 びっくりしました。



わ、私。
こんなに 白ずきん、被ってたのぉ?


白ずきんを被っていたことに気づいていなかった たばちゃん♪は
びっくりしました。


高級ブランド・白ずきんを こんなに いっぱい 被っていたんだもの。
みんな「ちょうだぁい」って追いかけてくるのも もっともだわな。

たばちゃん♪は、自分で自分に ツッコミをいれました。


【たばちゃん♪のコーチングミニ講座】
このような「○○であるからには △△なのは もっともだぁ」というのを、
コーチング用語で<妥当性承認>といいます






みんなが追っかけてくるのは、
たばちゃん♪が 高級ブランド・白ずきんを これ見よがしに
自慢げに いっぱい 被っていたからだったのです。




はっと 気づいた たばちゃん♪は、
白ずきんを全部 脱ぎ捨てることにしました。



ええいっ。
こんな白ずきんなんか、要らないわっ。





でも。
長年 白ずきんを被りつづけていたおかげで。

たばちゃん♪のアタマからは、いろんな心配が離れません。



私のアタマ、ずきんの被りすぎで ハゲてるのではないかしら?

いやいや、白ずきんを脱いだら、私のアタマ、存在してないかも??

白ずきんを脱いでしまったら、みんな 私のこと、
「たばちゃん♪」だとわからなくなるんじゃないかしら???

いやいや、白ずきんを脱いでしまったら、
私が私でなくなるかも????





だけど、たばちゃん♪が 一番心配していたのは。

白ずきんを脱いでしまった私は、誰にも愛されないかもしれない。



それは、とても怖いことでした。










が、ある朝。
お手洗いの個室の中で(笑)、たばちゃん♪は 気づきました。




みんな、白ずきんを狙って、たばちゃん♪を 追っかけてきている
ように見えたのですが・・・

実は、たばちゃん♪が 心の底で そんなことを怖れていたものだから
みんなが「そんなことないわよ~」と 追っかけてきていたのかも・・・
ということに、気づいたのです。

↑未検証のため、まだ<仮説>です。




きゃぁ。わたし・・・。
目立つのが好きでないはずなのに。

自作・自演のドラマを
みごとなまでに 演じきっているじゃないのぉ。




台本をよーく見ると。

【企画】たばちゃん♪
【構成】たばちゃん♪
【脚本】たばちゃん♪
【プロデューサー】 たばちゃん♪
【ディレクター】 たばちゃん♪
【アシスタント・ディレクター】 たばちゃん♪
【制作】たばちゃん♪
【主演】 たばちゃん♪
【エキストラ・協賛】 世界のみなさん。



突然、たばちゃん♪は 笑い出しました。個室の中で。



あほくさー。
やってらんねー。
おまけに、うっとーしー






今や、白ずきんを被っていようと、脱ぎ捨てようと・・・
そんなことは どうでもよくなっていましたとさ♪







~ 中途半端だけど、おしまい ~






【企画】たばちゃん♪
【構成】たばちゃん♪
【脚本】たばちゃん♪
【プロデューサー】 たばちゃん♪
【ディレクター】 たばちゃん♪
【アシスタント・ディレクター】 たばちゃん♪
【制作】たばちゃん♪
【主演】 たばちゃん♪
【エキストラ・協賛】 世界のみなさん。

↑ エンドロールのつもり(笑)






【2007年12月7日】 白ずきんちゃん




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