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只四郎8765

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2005/05/16

四方の景色

(1)

カテゴリ：歌って踊れるスーパースター（爆）

　梅と言えば北野天満宮～　　ちょっと曇ってましたか…今年、二月末

ひぃ　ふぅ　みぃ　よ

四方の景色を
　春とながめて

梅にゃうぐいす
　ホホンホケキョとさえずる

明日は祇園の
　二軒茶屋で

琴や三味線

手まり歌
　歌の中山

チョごんごんごん
チョろくろくろく
チョひちひちひち
チョはちはちはち
チョくがくじゅで
ちょっとひゃくついた

　　　　　　　　　京都市内

全国の手まり歌の中でも
この四方の景色は傑作といえる。

はんなりの空気がそのまま当てはまる。

祇園八坂神社の門前、
今は土産物屋に駐車場が多い
かつては南門が正門で
その東と西にお茶屋があった

呼んでいた。

東は中村楼、東は藤屋と言った。
今も中村楼は祇園料亭の老舗である。

むかし清閑寺の真燕僧都が美しい
女人が門の外を通るのを見て
心をうばわれ、話しかけた。
すると女人は

見るだに迷う心のはかなくて
　まことの道をいかで知るべき

と歌い、僧都をたしなめた…
　仏の化身であったそうな。

それからこの東山のふもと
清閑寺から音羽清水寺（一般に清水さん）への山道を「歌の中山」と
いうようになった…

　　手まり…
　　女の子の一番大事な
　　思い出深いものだったらしい

現代に生きるボクたちはシンボルを解釈しようとする

しかし、ほんの６０年前だ。

現人神さまを本当に「シンボル」程度に思っていただろうか。

手まりは少女のつかの間の幸せのシンボルなどと言って

わかったつもりになっているけど、

本当にわかったものだろうか。

手まりをついて、歌って、通じて、体感することが

むしろ大事なんじゃないかな。

知的な解釈は、味もシャシャリケもなくて…

好きじゃないな。

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