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2008.07.14
カテゴリ： 読書／ｴｯｾｲ・ﾉﾝﾌｨｸｼｮﾝ
…日本では考えられない杜撰な食の安全基準と環境汚染。
「冷凍ギョーザ事件」は起こるべくして起きたのだ。
十年以上にわたって現場に足を運び取材を続けてきた著者が、発がん性薬品で漂白する春雨、
本物そっくりに作り上げる人造卵、冬瓜に合成着色料を入れて作られた月餅など、
猛毒大国の驚くべき内情を徹底的に暴く―。 <本書より>
「猛毒大国」中国を行く
一応主婦の端くれとしては、中国製の食べ物は、非常に気になるところ。
特に毒入りギョーザ事件以降、買い物する時には気をつけてはいるのですが…。
こういうレポートを読むと、ますます食べる気なくなっちゃうなぁ。。
春雨好きなのに、あれが漂白されて白くなったものということを知ってしまうと、
なんかもう食べれない…。。(>o<)
「偽卵」の件なんかも、もう笑っちゃいますね。(いや、笑っちゃいけないんですが)
中国のある企業なんかは、「偽卵」の作り方をマニュアル化して、ビジネスにまでしているらしい。。
ん～、結局は何でも、金、金、金 !! なんですね。。
怪しげなものであろうと何であろうとビジネス化し、皆が安易な金儲け主義に走る結果、
読んでいて、一番かわいそうだったのは、貧しい農民の人たちです。
化学工場から薬品や毒物を垂れ流しにされて、体を壊したり、ガンになったり。。
でも政府にも助けてもらえず…。
話は別ですが、以前NHKのﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰ番組で、
血を売ったら金を貰えるというので血を売った中国の貧しい村の人たちが、
それが原因でエイズに感染してしまい、たくさんの人が死んでいる、というのを見たことがあります。
中国という国は、まだまだ都市と農村の格差が、日本と比べものにならないほどひどくて、
貧しい人は本当にトコトン貧しい。。
そんな人たちが夢みるのは、やはり豊かな生活なんだろうけど…。
中国はお隣の国だから、その国家の行く末は、日本国民としては、絶対無視できないし、
無関係でもいられない。
とても興味深い本でした
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