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2008.09.15
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カテゴリ: 読書/歴史系

ローマ随一の名君と讃えられるネロほど、歴史上評価の定まらぬ奇怪な人物はいない。
哲人セネカの教育をうけ、芸術家を夢み、革新の意欲に燃えたネロが、いかにして母殺し、妻殺し、
キリスト者迫害等の悪業を犯すまでに追い込まれていくか…。
長年ローマ史に親しんできた著者が、ローマ帝国の権力構造の中に独特のネロ像を浮彫し、
歴史と人間の関わり合いの悲劇性を鋭く突く。



ネロ

実はこの本、ワタクシが高1か高校2の時、世界史の授業で、
「この本を読んで感想を書け」という宿題が出て、ムリヤリ購入させられた本だったと記憶してます。

でも当時は、歴史に興味なかったし、最初の方を読んでも全然チンプンカンプンだったので、
ほとんど読まずに、テキトーに何か書いて提出したような…。(笑)

しかし大人になって、歴史に興味を持ち始め、
塩野さんの「ローマ人の物語」を読んで、ローマ帝国の歴史も面白いなと思ったので、
引っぱり出して読んでみました。

昔はさっぱりわからなかった内容も、今読むと、だいぶ理解できます。
お、成長したな、自分♪(←ムリヤリ自画自賛)


ネロです。

ネロは本当に暴君だったのか

「ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち(四)」 を読んだ時は、
確かに非道なことはしたけど、ちょっと気の毒な面もあったなぁ、という感想を書きました。

妻(オクタヴィア)殺しの件は、明らかにネロに非があると思うけど、
母(アグリッピナ)殺しの件は、母親の方も悪かった気がするし。。

権勢欲が強すぎましたよね。アグリッピナは。。。
そんな母親に操られるロボット状態が苦しくなったネロの気持ちもわからないではありません。。

最初の頃は、いい政治をし、人気があった時期もありましたけど、
ローマ大火の後、皇帝自らが火を点けたという噂が広まってしまったということは、
民衆がネロを見る目も、その頃はすでに堕ちてしまっていたということですよね。



で、この本での結論を短くまとめてみると…。

まず、ヴェスパシアヌス帝が、
自らの血統と権威がネロ以前の王朝(ユリウス=クラウディウス朝)に見劣りするため、
前王朝を中傷し、特にネロの暴君像をクローズアップさせたことが、
五賢帝時代の歴史家たち(タキトゥス、スエトニウス)に影響を与えたこと。


キリスト教が絶対的だった中世ヨーロッパでは、
どうしても悪い空想・妄想などが伝説として広まってしまった……などなど。

…結局歴史ってのは、後世の書き手によって、評価が全然違ってきたりしますからね。
真実を知っているのは、その時代を生きた人々だけなのかもしれませんね。





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最終更新日  2008.09.15 11:25:15
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