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2008.09.19
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カテゴリ: 読書/歴史系

老人も少なくない。この齢まで浪人を続けているのである。
中には七十万字にも及ぶ四書五経の註訳を筆写したカンニング下着をひそかに着こんだ者もいる。
その凄惨な様相は、とうてい今日の日本の試験地獄の比ではない。
完備しきった制度の裏の悲しみと喜びの挿話を加えて描きながら、試験地獄を生み出す社会の本質を抉る。


科挙 ※ 現在は改版も出ているようです ⇒ 科挙改版


科挙とは、中国の官吏登用試験のことで、
その始まりは、587年、隋の文帝の時代のことと言われています。

以来ずっと、かたちを変えつつも清の時代まで続くのですから、長いですねー。
本書では、19世紀後半の清朝の頃を中心に、科挙について詳しく書かれています。

いやー、ホント、まさに試験地獄…
もう、読んでるだけで頭がクラクラしますたよ。。

まず、科挙の試験を受けるための前段階の試験まであるんですねー。
地方で行われる、 県試 府試 院試 歳試

そのすべてに合格したら、次は 科試 ですが、これは次の郷試に応ずる十分な学力があるかを試すもの。
いわば、郷試の予備試験ですね。
ここからようやく科挙が始まります。

そして 郷試 は、各省の首府で省内の挙子を集めて行うもの。
三年に一度行われます。

しかし郷試も科挙の本番である 会試 の予備試験のようなものなんですよね。


しかも、会試の後も、 殿試 という天子みずからが行う試験もあるんですよねー。
これでやっと終了。
…官吏への道って遠いわぁ…。。。

しかも、郷試や会試は、貢院という独房のような所に泊まりこんで試験を受けるんですよね。

ふとんや食べ物ももちろん自分で持参。
タイヘンだぁ~。。

カンニング下着の写真が本書に載っていますが、なんだか涙ぐましいです。
昔の人にとっては、官吏になるってことは、
名誉でもあるし、一生食いっぱぐれがなくなるってことですからね。
そりゃー必死なわけですよね。

でも、科挙の試験って、○×方式のように点数がはっきり出るものではないですから、
結局、運に左右される面もあるわけで。。

歳を誤魔化して試験を受けたおじいさんのことなど、
ちょっと笑えるようなエピソードもいろいろ書かれてます。
他にもきっと、たくさんの悲喜こもごものドラマがあったんだろうな~。

とても興味深く読めた本でした





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最終更新日  2008.09.19 12:04:30
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