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2009.06.25
カテゴリ： 読書／ｴｯｾｲ・ﾉﾝﾌｨｸｼｮﾝ
仲の良い家族に愛されて暮らしていた12歳の少女メンデは、村を襲撃され、
ある日突然奴隷として売られたのち、人としての尊厳を踏みにじられる生活を送る。
虐待やレイプ、名前も呼ばれず、残飯を与えられる…
生き地獄を体験しながらも、2000年9月、逃亡に成功し英国へ亡命。
以来、自らの経験を語り続けている。
「今も多くの女性たちが奴隷にされている事実を、世界中の人に知って欲しい」
ひとりの少女の凄絶な闘いと心からの叫び…衝撃と感動のノンフィクション！
メンデ (ヴィレッジブックス)
う～ん、まったく惨い話です…
この本に書かれているのは、1990年代のこと。
日本では、平成の時代ですよ？
それなのに、アフリカ大陸の方では、いまだ奴隷制なんてものが存在するなんて、
信じられませんよね。。
アラブ民兵が、小さな村を襲って、たくさんの人を虐殺し、火を放ち、
女性や子供を拉致し、奴隷商人に売り飛ばす…。
そんな悪逆非道なことがこの現代に行われているなんて、
酷いですね。。
著者のメンデも、スーダンのヌバ山地でアラブ民兵の襲撃に遭い、
12歳の時に奴隷として売られます。
一日中休みもなく働かせられ、暴力を振るわれ、怪我を負っても病院にも行かせてもらえない…。
自由もなく、もちろん給料もない。
全く人間扱いされないんですよね。。
メンデは、スーダン国内で約6年間働いた後、ロンドンへ行かされることになり、
結局そこで逃亡に成功し、いろいろな人に助けられて、イギリスに亡命するわけですが、
これは非常にラッキーだったと言えます。
本当に、アフリカの方では(東南アジアとかもですが)、
平和ボケした日本では考えられないような酷い現実がまだまだたくさんあるんですね。。
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