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2009.11.18
カテゴリ： 読書／小説
ある寒村で死者が相次いでいるという。
それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、村人が手に入れてから―（表題作）。
暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて浮遊する…。
那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、怪事件の全貌が明らかになる。
本邦初、民俗学ミステリー。全五編。
凶笑面 (新潮文庫)
初・北森鴻さんです。
民俗学ミステリーというのに惹かれて読んでみました
本書は、「鬼封会」「凶笑面」「不帰屋」「双死神」「邪宗仏」の五編が収録されてます。
ワタクシ、読む前は、蓮丈那智って、男だと思ってたんですよねー(笑)
でも違いました(^_^ゞ
なっちセンセは(←勝手に呼んでる)女性でした。
それも、とても美人でカッコイイ女性学者さん！！
女のワタクシでさえ、ホレてしまいそうなほどカッコイイ女性なのです～
こういうキャラ、大好きですねー
その男っぽいなっちセンセと、
どちらかといえば草食系男子っぽい助手の内藤三國ｸﾝとのコンビぶりも、これまた面白いー♪
話の内容も、どれも民俗学を絡めてるだけあって、非常に興味深く、面白く読めましたし、
その中で起こる殺人事件も決して不自然ではなく、
民俗学とミステリを上手くミックスしてあるな～という感じでした。
最後の「邪宗仏」に出てきた『失われし十部族』というのは、
今野敏さんの「特殊防諜班」シリーズにも出てくるネタでもありますしねー(^_^)
ホント、どれもひとつひとつ読み応えがあって、
ワタクシ自身も、民俗学について、ますます知りたくなりました！
続編もまた近々読んでみようと思います
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