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2017.02.08
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カテゴリ: 「京」ものがたり
「ちょっと言いたくなる京都通」として奥深い京都の良さや
京都の人も知らない情報などをおりまぜながら、
わかりやすく紐解いていきたいと思います。
ぜひ身近に京都を感じてください。
今回のテーマは
やおよろずの神を崇拝してきた嵐山の 『車折神社 ( ) をご紹介します。

約束をたがえへんのどす。
にぎやかな京の街から離れ、ロマンあふれる洛西へ
嵐山方面へ向かう、一両だけのかわいい京福電車(通称:嵐電(らんでん))に揺られ「車折神社」駅で降りると、ホームの目前に緑豊かな社が広がります。
車折神社は、春に盛大に行われる三船祭でも有名ですが、どのような願い事にも約束をたがえず、ご利益を授けてくださる神様として全国的に厚い信仰があります。

よろずの神として古い形を継承しているのが神道である神社なのです。
もともと何のご利益が得意分野かなどと、神様の方からおっしゃるわけもありません。信仰は人々がつくってゆくもの。
日本では、唯一の神というのではなく、『いろいろな願いを、それぞれの神様に叶えてほしい』という、よろずの神への信仰が今でも厚い。
そのようなご利益に対する日本人の国民性も手伝って、神社仏閣への複数のご利益信仰へとつながっているのではないでしょうか」と、こちらの高田宮司は語ります。
 それゆえに、「約束をたがえない」ご利益も広く、学問成就や試験合格はもとより、商売上、様々な約束や契約が守られ、集金も滞りなく進むように、商売繁盛、経営隆盛の御加護があるそうです。
一般の人も金運が上昇し、恋愛、結婚も約束や誓いが守られ順調に成就すると言われています。
といったことも伝えられています。
また、車折の名に由来する車の安全、交通安全や厄除などのご利益も授けられるそうです。

頼業公は学問に秀でてはったんえ。
車折神社のご祭神は、清原頼業 ( きよはらよりなり )
平安時代後期、儒学・漢学ともに秀でた学者でした。
日本書紀を編集した舎人親王の子孫にもあたり、一族の中には三十六歌仙の一人である清原元輔、その娘、清少納言らの名もあり、学者ファミリーであったと言えます。
頼業公は高倉天皇に 24 年間仕えました。
天皇の学問の先生として、さらには詔書の検討、奏文の作成、儀式への奉仕をつかさどる上官として務めたそうです。
たいへん重要な任務であったのがうかがえます。
学識だけでなく、実務の手腕も類をみないほどにすぐれていたと言われています。
そのような歴史から、学徳による学業成就の信仰が高まりました。
また、頼業公の死後、京の都に神話のような不思議な逸話が広まります。
それは、頼業公が死後の世界でエンマ大王の冥官をしているというものでした。
「どんなやっかいな仕事も、ものの見事にやってのけた頼業公が、うそをついた人の舌をぬくことで有名なあのエンマ大王の側近。
しかも、ひとりずつ、本当にうそをついていないか検査する捜査官であるなんて」 どこからそんな噂が広まったのでしょうか。
人々の不安が、いつの間にか、うそをつかないようにと祈願され、そこから「約束をたがえないこと」を守るご利益が生まれた そのような言い伝えも残されています。

念じれば夢はかなうんどす。
境内には、末社のひとつに芸能神社があります。
有名な芸能人の名が連ねられた朱塗りの玉垣が二千枚以上奉納されており、末社とは思えないほどの華やかさです。
日本神話で天照大御神の前で舞いを踊ったと言われる、天宇受売命 ( あめのうずめのみこと ) を御祭神とし、あらゆる芸能・芸術の分野で活躍する人たちに強い信仰があります。
車折神社の近辺には、かつては、映画の撮影所が 11 カ所もありました。
太秦には多くの監督や俳優が住んでおり、映画関係者の芸能神社への参拝が後を絶たなかったそうです。
現在も、大御所の俳優からアイドルまで、さらには小説家、画家、写真家など、総合的な芸術の神様として大勢の人々がお参りに訪れています。
また、「祈念神石 ( きねんしんせき ) 」という、願い事をかなえる神石も話題を呼んでいます。
この祈念は、遅くとも 240 年ほど前から行われていて、徳川時代中期には定着したと言われています。
古くから伝わる信仰は、今まさにパワーストーンとして人気です。
最初に社務所で祈念神石を授かり、ご神前で強く念じた後、持ち帰り、自宅に祀り毎日祈願します。
願いが成就したら、自分で用意した石にお礼の言葉を書き、いただいた祈念神石とともに神社にお返します。
石に宿るパワーを信じて、必ずかなうと日々念じること。そして目標に向かって精進することが大事です。
芸術が生まれ発展する社会は、豊かで成熟しています。
文化的・知的レベルが高いことに加え、そこに生きる人の心にうるおいを与えます。
経済最優先の日本社会では、芸術は二の次とされがちです。
しかし、将来への希望が見出しにくい格差社会の今こそ、心の栄養である芸術が大切ではないでしょうか。
また車折神社は、何かをめざすことへの情熱や夢を持ち続けることの意義を思い出させてくれます。
夢を見失いがちな現代、「いつか夢がかなう」と、あきらめないで信じる心と努力する行動力を持ち続けたいですね。
約束をたがえない きっと夢はかなうと信じて。

8 14 日~ 16 日の間「万灯祭」が行われます。
奉納した紙灯籠を点灯し、心願成就を祈願する神事。

カラフルな灯籠が夏の夜を幻想的に彩ります。
どなたでも参加可能なので、希望者はお問い合わせを。


今日もちょっと京都通。
美しい古都に思いを馳せつつ、おいしいお茶を飲みながら、はんなりとした時間をお過ごしください。
では、次回もよろしくお願いします


取材協力:車折神社
京都市右京区嵯峨朝日町
電話  (075)861-0039






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最終更新日  2017.02.08 08:48:21
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