■2006年9月24日■
世界遺産・ブルーマウンテンズへ
オーストラリアにやって来て以来、早起き続きの毎日。
今日も早起きでシドニー郊外にある世界遺産のブルーマウンテンズに向かう。
ここは国立公園で、野生動物が多く生息する高原の避暑地。
なんでブルーマウンテンズというネーミングなのかというと、
ユーカリの木から発散されるオイルが太陽の光に当たって
山々が青くかすんで見えるってことから命名されたらしい。
ブルーマウンテンズのエコーポイントに到着。
ジャミソン渓谷の壮大な風景に圧倒される。
うーん、私には青くかすんでは見えないけどなー。ま、いっかー。
色はさておき、ユーカリの壮大な樹海には圧倒されました。
この3つの岩は 「The Three Sisters」(スリー・シスターズ)と名付けられている。
その昔、魔王に食べられそうになった3人の娘を、父が魔法の骨を使って石に変えたという伝説があり
そんな名前がついたみたいです。
その伝説にはまだ続きがあり、3人の娘を食べ損なった魔王が怒って今度は父を襲おうとし、
父は魔王に襲い掛かられる直前に鳥に変身してウマく逃げたそう。
ただ、その時にくちばしに加えていた魔法の骨を落としてしまい、
石になってしまった3人の娘たちの魔法を解くことができなくなってしまった。
勿論、鳥に姿を変えた父自身も・・・。
で、今でもこの地域には「ナントカ」という鳥がいて(カンジンの名前忘れた!)、
その鳥は地面に降りては魔法の骨を一生懸命探しているらしいです。
実際にはその鳥はえさを探すために地面を引っかいたりしているんだけど
そのしぐさが鳥に姿を変えた父が魔法の骨を探しているように見えるらしく
そんな伝説ができたみたいです。
なんだかちょっぴり切ない伝説ですね。
下の展望台からはもっと近くにスリー・シスターズを眺望することができます。
いやぁ~、それにしても壮大ですねー。
これがみんなユーカリの木だっつーのが、さすがオーストラリアってカンジだ。
展望台でひとしきり壮大な景色を眺めた後、
私達は「シーニック・ワールド」というポイントに移動。
ここでは空中から盛りを見下ろすことができる「スカイウェイ」というロープウェイに乗ったり、
トロッコ列車に乗ったり、ユーカリの樹海を散策することができる。
で、さっそくロープウェイに乗る。
過去にいろんな観光地、またはスキー場でロープウェイに乗ったことがありますが、
ここのロープウェイはとにかくすごい。
何がすごいかってゆーと・・・・
フラッシュの光が反射してわかりづらいかも知れないですが
床がガラス張りです。
まさに空中散歩だ。
床落ちたら私達は樹海の中に転落だー!(当たり前)
でも、なんだかフシギと恐怖は感じられなかったな。ちょっと足がすくんだけど。
それはきっと壮大なユーカリの樹海がとっても柔らかいモノに感じられたからだろう。
10分ほどしてロープウェイが到着。
その後は話題のトロッコ列車に乗る。
何が話題かってゆーと、ギネスブックにも載っている世界一の急傾斜!
いろんな人のブログを見ると傾斜がすごくてみんな「ぎゃーーっ!」と絶叫するらしい。
すごい楽しげ♪
絶叫マシン系大好きな私としてはなんとしてもはずせない乗り物。
ただ、心配なのは心臓に病気を持っている母。
母に絶叫系マシンはムリだろう。
でも、ガイドさんの話によると、そりゃ確かに傾斜はすごいけど、
スピードは全然出ないからだいじょび・・・とのこと。
ってことで、あっさりとそのトロッコ列車に乗車。
確かにこれはギネスブックに乗るだろうってぐらい真っ逆さまに落下していく。
しかし・・・
すげースピードが遅い・・・・
絶叫もヘッタクレもないし、座席にセーフティーバーがないのも納得な呑気な落下。
こりゃ余裕ブッチギリでしょう。
絶叫している人なんてだーーーれもいませんし。
乗りながらお茶も飲めちゃいますね。
しかし、お茶を飲む間もなくトロッコ列車はあっけなく終点に到着・・・。
とりあえず、終点付近の傾斜はコレぐらいです。
でも楽しかったよん♪
トロッコを降りた後は樹海の中の遊歩道をお散歩。
森林浴なカンジで散歩していると、
なんだか木々からものすごいエネルギーをもらっているような錯覚に陥った。
なんか、ハートが柔らかくなって癒されているのを実感する感覚といいますか、
両手を広げて木々と一体になったのを感じたといいますか、
とにかくフシギな感覚。
気持ちが穏やかになっていくようなとても素晴らしいお散歩だった。
さすが、世界遺産だけありますね、こりゃ。
一通りお散歩を堪能した後、今度はケーブルカーに乗って、
シーニックワールドの入り口に戻る。
シツコいですが、中央付近にはスリー・シスターズが。
当たり前なんだけど、ビューポイントが違うと、スリー・シスターズもまた違った様相です。
そーいや、この画像、確かに青くかすんでいるような気がしてきた・・・。
そして、この画像中央に見えるのが、さっき乗ったトロッコ列車の終点。
こんなすごいところに終点があったのか!
急に足がふるえてきた。
この岩の穴を見ると幸せになれるそうです。
ホンマかいな。
ケーブルカーを降りた後、シーニック・ワールドを後にして
今度は岩が猪の頭のように見えるというスポットへ。
う~~~ん、
私にはラクダに見えるんですが・・・。
それにしても、ブルーマウンテンズの自然の雄大さには
最後まで圧倒されっぱなし!
自然の力の偉大さを実感したひとときでした。
国立公園を後にし、ローストビーフのランチを食べる。
このお肉もまたウマかった!
ランチの後、ルーラというかわいい町を散策してホテルに戻る。
もうすっかり夕方です。
お友達との再会
シドニー滞在最後の夜は、今シドニーの大学院で勉強しているお友達と久し振りの再会。
彼女がシドニーに移り住んで4年。
ってことで4年ぶり以上の久し振りの再会。
ホテルまで私達を迎えに来てくれて、年老いた母を気遣ってくれ
そんなに歩かなくてもすむ近くのイタリアンのお店でディナーをいただきました。
前日、私が彼女にTELした時に開口一番、
「ながーいパスタが食べたいっ!」
とわがままな希望を出してしまったため、イタリアンのディナーでございます。
そもそもオーストラリアで食べるパスタには「アルデンテ」という概念がないらしく
ウマいパスタに出会える確率っつーのはかなーーーり低いらしい。
そんなこととは露知らず、わたしのわがままをきいてくれたお友達には感謝の気持ちでいっぱいです。
まずはHAHNというオーストラリアのビールで乾杯。
ディナーは
・魚介のパスタ
・4種類のチーズのピザ
・サラダ
これらを3人でシェアしていただきました。
オーストラリアのパスタはうどんのようだ・・・と覚悟を決めて食べましたが
確かにアルデンテではなかったけど、
でも果てしなくアルデンテに近くて、しかも具がすごーくおいしくて
「そーよ!こーゆーパスタが食べたかったのよー♪」
と感激でございました。
何よりも、お友達と異国の地で再会できたことの嬉しさがお料理のウマさをますますパワーアップさせ
時間が経つのも忘れるぐらい楽しかった。
ワインも2人でボトルをあっという間に空けちゃったし。
テラス席だったので、吹く風も心地よく、幸せなディナーでした。
お友達は私達母娘にこーんなステキなお土産まで用意してくれてました。
手前にあるのが「タスマニアン・ハニー」。
ここでしか手に入らないハチミツだそうです。
これはその昔のマンガ「美味しんぼ」で「究極のハチミツ」として紹介されていたことがあるらしい。
これでパンを食べたらすごーくおいしーことでしょう♪
後ろにあるのがコーヒーとカモミールティー。
これは彼女が昔通っていた別の学校の近くにあったおいすぃコーヒーやさんのコーヒーだそうだ。
これもここでしか手に入らないわよねー。
よりぴょん、ほんとーにありがとー!!
ホロ酔い気分ですっかりいい気持ちになった私達は、近くのスタバでお茶。
まだまだ彼女と話したいことはたっくさーんあったのに
時間が足りません・・・・。
彼女がシドニーにいる間に再び再会することを約束し、お別れしました。
異国の地で頑張っているお友達の話をきいて
「よぉ~し、私も1日1日を頑張らなくちゃ!」
と、強力なパワーをもらった気持ちになりました。
次回彼女とまた会ったときには
「私も頑張ってるよ!」
と胸を張って言えるようにならなくちゃ!
こうして、あっという間にオーストラリア滞在最後の夜が更けていきました。
今回は母との旅行ってことで、旅行日程を短く設定しましたが
もっと長く設定すればよかった・・・・。
あと1週間とは言わないけど、せめてあと4日ぐらい延ばしておきゃよかったな・・・。
~つづく~