テープ起こし(録音反訳)のHP

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速記者の方が現場取材に行って、録音されたテープを起こしています。音が明瞭、発言者の書き取りも正確、手書きの指示でも読みやすい。資料添付もばっちり。

現場の録音のよしあし、これが作業にものすごく影響します。
難聴テープを起こしながらのたうちまわった経験、同業の方なら多かれ少なかれあることでしょう。

5カ月ほど前、現場取材を経験したことも重なって、改めて速記者の存在の重たさを感じるようになりました。
仕事として録音を引き受けること、瞬時に消えていく言葉をすくいとること、それがどんなに緊張感を伴うものか、(慣れもあるでしょうが) 身をもって経験したので、余計に感じます。
今日、この話をしようと思っていたら、偶然にも現場取材を伴う新たな仕事の声をかけていただきました。
1カ月先のことですが、今からもうドキドキです。

ところが、通信教育の宣伝文句には「速記は時代遅れ、もうなくなるだろう、これからは録音の時代」というものが見られます。


そうは言いつつも、その手の通信教育の教材には、それまで速記で培われたノウハウがたくさん詰まっています。日本語文章能力検定、漢字検定、さまざまありますが、話し言葉を文字にする点では、速記の反訳過程、それが一番参考になり、勉強になります。

速記の将来については、この先どうなるか、「文化的価値のあるもの」として残っていくのか、あるいは法律に守られて残っていくのか、それは判りません。簡単になくなるものではないと思いますが、残念ながら再び隆盛を誇ることもなさそうです。
だからといって、時代遅れと揶揄するべきでは決してなく、正確な反訳の技量を持っている方々に対し、きちんと敬意を払うべきでありましょう。

地方議会の中には、その議会の議事録を作成するための反訳ノウハウ本を作成しているところが、たまにあります。
議会事務局でつくっている場合もあれば、速記者個人の方が出しておられることもあります。いずれも商業目的ではなく、議事録作成の役に立てれば、あるいはその地方議会固有の決まりごとを記しておきたい、または同業者の参考になれば、そんな願いをこめてつくられたもので、非売品のことが多いです。

私は、過日、その種のある本を譲っていただきました。
許可を得ていないので紹介することは叶いませんが、とてもきれいにまとめておられ、わかりやすく、いろんな課題や疑問、注意点が整理されており、どれもこれも改めて参考になる、あるいは「そうそう!」と思えることばかり。ケバの話、整文、修文の話もきちんと整理されてありました。ここに載っているということは、「けば取り(毛羽取り)」(そう表記されていました)は、速記の時代からあった言葉だったんですね。
ほんとに読みやすく、かつ勉強になる、すばらしい冊子です。地方議会の議事録作成に長年携わってこられた速記者の方によるその冊子、非売品です。残念ながら、ご本人はもう配布を希望されていません。

ある通信教育の教材として、悪用されたからです。

無断転載だったのか、相当の対価を支払わなかったのか、詳細は判りませんが、「もう速記は時代遅れ!」と宣伝している通信教育の教材に、その速記者の方がまとめたものが使われた。「ケバ取り」の定義も、もちろんそこに紹介されていたことでしょう。敬意のかけらも感じられない引用のしかた、ご本人がやりきれない思いをなさったことは想像に難くありません。(その通信教育の会社は、内職商法で摘発され、倒産したようです)

加えて、それで勉強を終えた人が、速記者の仕事をある部分で奪っていく。それも安価に受注して、価格破壊を引き起こす。


でも、思います。
これからはもっとうまく共存できるといいのになと。
実際に、速記者さんが活躍している会社で仕事をしていると、やっぱり尊敬です。
でも、録音反訳者も、裏方として、なくてはならない存在になりつつあります。
できるならば、速記協会が録音反訳者に対しても理解を示し、もう少し門戸を広げ、反訳部分の検定の仕組みなどをつくってもらえるといいのにな、と思っています。

こんなの、夢物語かなあ。

ちなみに速記協会は、速記ができない人に対しても、興味のある方に対しては、一応門戸は開いていらっしゃるそうです。
入会金2000円、年会費は8000円。
ただ、速記の資格を持っている方が全員速記協会に所属している、というわけでもなさそう。ご参考までに。





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Last updated  2005年04月22日 16時39分56秒
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