あたしはあたしの道をいく

2006.09.04
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カテゴリ:
蓮如物語



一人が宗祖、 親鸞聖人

もう一人が、中興の祖、 蓮如聖人



浄土真宗ってのは、鎌倉時代に起きた仏教の一派で、

法然上人が起した浄土宗から派生したもの。

浄土宗も浄土真宗も、阿弥陀如来の他力によって救われるというのは同じだけど、

決定的に違うのは、浄土真宗の僧侶は妻帯が認められていたこと。



近代に入るまで、妻帯が認められていたのは浄土真宗だけ。

宗祖親鸞聖人からして、奥さんも子どもも居るって人で、

肉食妻帯が禁じられていた当時の仏教からすると、

破戒僧以外の何物でもないだろうなって思う。



蓮如聖人も、親鸞聖人以降の妻帯をフツーにした人だけど、

この人、奥さんが5人、子どもが27人も居る。

「死」がずいぶん身近なものだった時代のことだから、死別もあったけど、

いくら浄土真宗が妻帯を認めてるっつっても、この数はどうよ!??

ってツッコミ入れちゃいたくなるよね。



浄土真宗の仏壇のご本尊は阿弥陀如来で、

その左右を親鸞聖人と蓮如聖人が固めてるわけで、





誤解されても仕方が無いんですけれども、

コケにしているつもりは全然無いです(汗

ちゃんと私も拝んでますから。



解説には、「さん」づけで呼ばれる高僧が日本には3人居て、

「一休さん」「良寛さん」「蓮如さん」なんだそうな。



言ったこと無いな~、蓮如さんなんて。



さて、この作者、蓮如については色々書いてるわけで、

「五木蓮如」なんてコトバもあるくらい……らしい。

あたしは蓮如がらみのものを読んだことも無かったから、

当然、「五木蓮如」も初めてなんだけれども、

この本、「蓮如さん」を意識して書かれてる感じ。



中学生ぐらいの子どもをターゲットにして書かれたらしいので、

随分、平易に書かれています。

ページの上には、童形の蓮如聖人が走ってるし(笑

蓮如聖人がどういう人なのかを知るには、良い本でした。



が、やっぱ、物足りません(笑



宗祖親鸞聖人と並んで阿弥陀さまの脇を固めるくらいの人なので、

当然、浄土真宗における蓮如聖人の位置はとても重いわけ。

聖典の後ろに載ってる『御文章』なんかも蓮如聖人の書かれたもので、

とても大切にされている物なのね。



そういうこと、全然触れられて無いんだもん。



蓮如聖人が、偉い人だってのは分かった。

蓮如聖人が、どういう人生を歩んだ人かも分かった。



だけどさ、そういうのってやっぱ、

浄土真宗の教義とセット商品でしょう!

それに触れられて無いってのは、ちょっと物足りない。



んー……

でもそういうのって、親鸞さまに任せとけば良いのかな?

親鸞さまが「起した」人で、蓮如さんは「広めた」人って感じで。

布教活動のあらましは、読めたよね。



この本、児童生徒を意識して書かれているだけあって、1時間程度で読めます。



でも、物足りなかったから、他の「五木蓮如」探してみようっと☆ミ



※※※

文中リンクはフリー辞書、Wikipedia





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Last updated  2006.09.04 12:22:29
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