あたしはあたしの道をいく

2008.07.02
XML
カテゴリ: 本@浅田次郎

真夜中の喝采~きんぴか(3)~

全三巻の3巻目が見つからなくて、オアズケ喰ってたんだけど、

やっと発見しましたー!



読み終わった感想。

この「長編悪漢小説」って副題、何?

誰が悪漢だったんだろう??



きんぴか1を読み始めた時には、違和感無かったのよ。

三人の主人公がそれぞれに、犯罪者たちだからね。

社会の裏側に焦点を当てたような小説だと思ったから、

全然違和感無かったの。





悪漢が、居ないんだもの。

悪漢が居ないのに、「長編悪漢小説」って副題は、どうよ?



浅田次郎にかかると、悪人がどこにも居なくなる。

むしろ、悪人こそまっとうな人間なんじゃないかって思わされちゃう。

まるで親鸞聖人(笑



けど、このきんぴかシリーズ。

作家としての浅田次郎の成長を見る気がする。



きんぴか1は、デビュー作だったかな?

兎に角、かなり初期の作品で、読んでいて青さがプンプンにおうような、

若書きってこういうんだろうな、って感じの小説だったんだけど、

きんぴかも3に至って、練れた感じになっているのよね。



平成の泣かせ屋はこうしてスタイルを確立した、みたいな感じだった。



きんぴか1・2を読んでから、3に至るまで、随分間を空けてしまって、

忘れていることも多かったんだけど、通しで読んだらもっと面白いだろうな。

無駄な構えというか、テレみたいなものが、剥がれ落ちていく過程が見えると思う。


三人の悪党~きんぴか(1)~
血まみれのマリア~きんぴか(2)~





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.07.02 12:18:57
コメントを書く
[本@浅田次郎] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: