あたしはあたしの道をいく

2010.02.02
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カテゴリ: 色々あります

2011年まで待ちなさい!

なんでこんなピンクなん!???

って言いたくなるくらい、ショッキングピンク・・・・・・

表紙もピンクが多いけど、帯がドぴんく・・・・・・

ハネムーン気分を出したかったのは分かるけど、

電車の中で読むには、ビミョーに恥ずかしい・・・・・・

いや、内容は恥ずかしい本じゃないんだけど、表紙が恥ずかしい・・・・・・

表紙を見るたび目がイタイが、見られてると思うと心もイタイ。

なんかもう、表紙がイタイ本。



でも、内容は至ってマジメ。



何を思ってこんな本買ったんだか・・・・・・

とかなり長いこと積読状態が続いていたんだけど、

いざ読み始めると面白くて、もっと早く手を着ければ良かったと反省。



やっぱり、流行モノは流行りの時に読まなきゃダメね。

オバマハネムーン真っ盛りで世の中が何となくピンクで、

広島市長が「オバマジョリティー!」とか言ってた頃の本なのよ。

三年目の浮気が聞こえて来そうな今になって読んじゃダメだわ。



私、とっても狭い社会しか知らない人間なので、

政治経済とか、さーっぱ分かんないのよ。

興味ないし~、で通してきちゃったから。

でも、それって社会人としてどーよ、と三十路を越えて思い始めたわけで、





やっぱり、長いこと我関せずで通してきたツケは大きくて、

新聞を読んでも良く分からないのよね。

そういうこんがらがっちゃった事が、すんなり入ってくる本で、

いろんなことが理解できて、良かった。



直接的には株式投資とか、そういうことを説いた本だとは思うんだけど、



株式投資に興味が無くても、読んで良かったと思う。



でもさ。

これを読んだら余計に謎になったこともあるのよね。



民主党が政権をとって以来、国の政策もケチケチ大作戦っぽくなってるじゃない?

事業仕分けだとか、ムダを削るだとかってさ。

それって・・・・・・どうなの?と。

不況で民間事業が停滞しているからこそ、国が事業を行わなくちゃいけない、

って定石からすると、事業を次々と凍結しているのは、それで良いのかって思っちゃう。

一緒になって国も財布の紐を締めてて、それで良いんだろうか?

不況のときこそ、ムダもまた、必要なんじゃないか?

いや、そもそも、ムダと切り捨てられたものは、本当にムダなのか?

ワイドショー的に取り上げられた物しか見ていないからってのもあるけど、

なんだかとても、貧弱なものに見えてくるのよね。

国の台所事情と家庭の台所事情を同じに見ちゃいけないんじゃないかって。



それに、子ども手当てとか、色んな手当てが創設されていくこと。

お金をもらえることはありがたいし、呉れるっていうなら貰うし、

貰うからには文句を言っちゃいけないのかもしれないけど・・・・・・

「お金が足りないなら、あげます」ってのも確かに有難いけど、

「お金が足りないなら、稼げるようにしてあげます」って方が有難いよね。

色んな手当ての創設は、前者に見えて仕方ないんだよね。

それで、良いのかなあって思う。

ビンボーだから実家にパラサイトするってのとは、違う気がするのよね。

国の政策として、なんだかなあって気がするのよ。



読みながら、『 蒼穹の昴 』と『 日輪の遺産 』を思い出した。



私が大昔だと認識していることが、今の経済にしっかり生きてるのよ。

経済は綿々と続いてきた結果、今の状況になってるわけであって、

今ココで取られた政策が、今後の百年を動かす可能性だってあるわけよね。

それで思い出したのが、『蒼穹の昴』の香港割譲。



李鴻章は99年というのは中国では永遠を意味する、

だから99年間香港を貸そう、とイギリスに言う。

イギリスはその提案を喜んで受入れ、香港を領地とする。

でも、李鴻章は99年後に香港が中国に返還されることもしっかり読み込んで、

「与えた」のではなく「貸した」に過ぎない。

99年後、誰も生きていない頃になって、イギリスの統治を受けて成長した香港が、

無償で中国に返還されることを李鴻章は見越していたって話なのよ。

短期的には領土を割譲したわけだから、非常にマイナスなんだけれど、

国家百年の大計とはよく言ったもので、イギリスによって香港は大都市に成長する。

背筋がゾクゾクしちゃう話で、教科書に載ってるしょぼくれた顔の爺さんが、

そんなすごい人だったなんてもう、ドキドキしちゃう。

小説だからドラマティックに描かれているけど、

政治ってのはこれくらい長期じゃないのかって、思ったりしたわけ。



あと、『日輪の遺産』は、マッカーサーが日本の成長を予言するところ。

『日輪の遺産』の中で、マッカーサーは焼け跡の日本に立ちながら、

日本は必ず復興し、ニューヨークに攻めてくるって予言するのよね。

今の日本は、このマッカーサーの予言通りに経済大国になって、

アメリカの経済の一角を担ってるわけ。

『2011年まで・・・・・・』では、この不況を立て直す鍵は日本が握っている、

っていうようなことが書かれていて、すごくドキドキする。

何か大きな技術革新が日本で起こって、それを起点に景気が良くなるって。

それも、日本だけじゃなく、世界規模で。

日本人はとかく日本の技術を卑小に評価しがちだけれども、

世界に誇るすごい技術を持ってるんだよ、って。



株式投資とか、興味がある人が読めばもっと面白いんだろうけれど、

単なる読み物として読んでも、面白かった。





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Last updated  2010.02.02 12:19:19
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