蓼科高原日記

蓼科高原日記

2010.12.23
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カテゴリ: スキー

2010年12月23日(木)

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※※※



ワンダーランド



原因も結果も人間が作りだした思考形式のひとつに過ぎないのであって、「物事の結果には必ずその原因が存在する」という論理命題にはなんの論理学的根拠もない。そうした意味では、「原因→結果」という思考だけにとらわれないように気をつけた方がいい。

思考というものはもっと「ハードボイルド」なものなのだ。

ということを昨日書いた。

「~であるはず」とか「~であるべき」とか「原因があるから結果があるのだ」とか、そういう常用語に厳密に論理的な思考が惑わされることをぼくは好まない。もちろん、何かをきちんと考えたいときだけだけれど。

コミュニケーションのための言語と思考するための言語とは本質的にまったく異なるのだ。

それはさておき、今回25回目の再読において「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」のなかにその2年後の1987年に発表される「ノルウェイの森」の「兆し」のようなものを感じることができた。



主人公のワタナベはその両方の世界が重なり合う場所に立って双方の世界に含まれている。一方は「死」であり他方は「生」と呼ばれる世界なのかも知れない。二つの世界は紙一重の領域を残してほぼ完全に重なり合っている(相互に包含し合っている)。

作中に登場する「死は生の対極にあるのではなく、すでに生に含まれている、死は生の一部なのだ」という主旨の言葉はそのような意味だと思う。レイコはワタナベと同じ領域に立つナビゲーターでありワタナベの手を取り、緑の生きる「生」の領域へと導いていく。



たしかに「ノルウェイの森」は「恋愛小説」なのかもしれない。しかし同時にそれはこの世界の構造のメタファーとしての物語でもある。どのように読もうとそれはひとそれぞれなのだけれど。

トリビアになるけれど、単行本には異例の「作者あとがき」があるが、文庫本にはない。是非単行本の「あとがき」を読むことをおすすめする、謎解きなどはないけれど。




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12月25日(土) ピラタス蓼科スノーリゾート

ロープウエイ山頂駅からの4キロコースをオープンします。

現在は1キロのメインゲレンデが滑走可能です。

わたしのペンションのすぐお隣です。

といういうことで、どなるわけじゃないけれど、

蓼科高原いらしたら是非

私のペンションに泊まって下さいね!(o^^o)

パソコン向けHP: http://www.p-sunset.com/

モバイル向けHP: http://sunset.rwiths.net/



※※※


from 信州蓼科高原・標高1800m


☆たてしなラヂヲ☆

http://twitter.com/tateshina_radio







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Last updated  2010.12.23 01:40:02
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