ひよっこ社労士のヒナコ (文春文庫) [ 水生 大海 ]
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お仕事小お説の肝は、二つある。主人公の職種と、物語における主人公のドラマ、だ。
この二つのバランスが取れている作品が、優れたお仕事小説なのである。
勉強とか学校とかいう言葉で、不満を呑み込まされてはいないだろうか。
お客のおかげで仕事ができる、社会に出てからも勉強は必要、それはたしかだ。ただし給料は給料。労働に対する対価なのだから、別のものだ。けれどそこに目を向けさせず、やりがいを盾にとって、安い賃金で働かせるために労働の動機づけにする。それがやりがい搾取だ。