護られなかった者たちへ【電子書籍】[ 中山七里 ]
価格:858円
(2021/8/29時点)
「厚意とか思いやりなんてのは、一対一でやり取りするようなもんじゃないんだよ。それじゃあお中元やお歳暮と一緒じゃないか。あたしやカンちゃんにしてもらったことが嬉しかったのなら、あんたも同じように見知らぬ他人に善行を施すのさ。そういうのが沢山重なって、世の中ってのはだんだんよくなっていくんだ。でもね、それは別に気張ってするようなことでも押しつけることでもないから。機会があるまで憶えておきゃあ、それでいい」
いいか、悪さをするヤツの全員が全員知能犯じゃないから、俺みたくドジ踏むのだっている。それでもな、与えられる罰に見合うだけのリターンがないんなら、そりゃただの徒労ってもんだ
『犯罪ってのは一種の経済活動だ。わざわざ危ない橋を渡るんだから、結果的に得をしなけりゃする意味がない。その点、復讐なんてのは下の下だ。手前ェの憂さは晴れるかも知れないが、そのためのリスクが大き過ぎるし、リターンも少ない。それこそ骨折り損のくたびれ儲けだ』
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