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諸葛亮 <上> [ 宮城谷昌光 ]
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人は、書物を介してよりも、


人から直接に学んだほうが、


理解に実がはいる場合がある。


この感想は、のちの諸葛亮の学習法に活かされる。




「ふふ、


みるところは、おなじであったか。


われを知る者は、袁公路どののほか二、三人しかおらず、天下に知られた徳望などなきにひとしい。


それでも、あつかましくここにきたのは、


おのれの欲望のためではなく、


天の声に従ったらどうなるのかを、たしかめたかったからだ。 


ただし 、われには天の声ときこえたものも、じつは風の音であったかもしれぬ。


それでも、かまわぬ。 人生の賭にでるときは、きっかけが要る」




諸葛亮は叔父を尊敬した。


官宦途が閉ざされても、いつかこういう日がくる、


と叔父はあきらめず、研鑽を積んできたのかもしれない。


尊敬するのなら、その点をである。


――いつ好機がおとずれるかわからない。


それが人生というものであり、それまで不遇であるのがつねである。


もっといえば、不遇のすごしかたによって、好機が生まれる。


――わたしはどのように生きたいのか。


あるいは、たれのように生きたいのか。


諸葛亮は均を連れて、県の西をながれる川のほとり に行き、


そのながれをながめながら考えることがある。


昔、父から、


「憧れをもつことだ。それは志とひとしくなる」


と、教えられた。


自分は管仲のようになりたい。


だが、管仲のように辛酸をなめたくない。 


管仲のすさまじい生きかたを諸葛亮は知っている。






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最終更新日  2023.12.09 16:46:43
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