◎225 (お金の効用)お金は悪いものではありません。金銭にまつわる悪い出来事は無知と間違った使い方から生じるのであって、お金そのものに責任があるわけではないのです。
*金銭を不浄なものだという考え方が日本にはまだあります。しかしこれは金銭に対する過剰反応といってもよいでしょう、金銭は単に経済活動の道具にすぎません。それを汚くするのは使う人の神経にほかありません。「金扇は良きものである」と思うことが富と仲良くなるためには必要です。
◎226 (意識の一致)意識する心と潜在意識は一致しなければなりません。潜在意識はあなたが本当にそうだと思うことを受けいれます。
*自己矛盾は二つの意識の不一致から生まれます。たとえ口に出す言葉が前向きであっても、ほんとの口先だけで、自分の意識がそれを信じてなければ、潜在意識はその信じてない意識の言う通りに作用します。
◎227 (口やかましい妻の本音)口やかましい妻というのは、夫の注意や感謝を望んでいるのです。つまりは愛情に渇望しているのです、彼女の美点をほめたたえなさい。彼女を注意し、感謝していることを示しなさい。
*これは無意識の信号といってよいでしょう。それを知らないで吐かれた言葉のみに対応するのは愚かです。博士のすすめる「ほめたたえる」ことは、かなり抵抗があるでしょうが、これが思いがけない良い結果を生むのです。自分がそうされたときのことを考えてごらんなさい。
◎228 (愚妻愚夫)賢明な配偶者は相手の心の病いを理解し、愚かな配偶者は不満を抱いて神経症に陥ります。
*離婚調停を申し出る妻や夫は、必ず相手の非をならし、自己の正当性を主張します。多分それはその通りなのでしょう。しかし自分が正当であればそれで問題は解決しますが、それで幸福になれますか。多くの離婚当時者はただ問題から逃げたがっているだけなのです。
口やかましい妻が一種のメッセージを送っているように、働かない夫、暴力をふるう夫もメッセージを送っているのです。また、だらしのない妻も、夫に何事かを訴えていると解釈してよいでしょう。
こういう時賢明な配偶者はそのことに気がつき、相手をまず理解することから始めます。愚かな配偶者は表面に現れた事柄だけで判断します。つまるところ愚かな妻や夫が問題をこじらせて破局に至り、賢明な妻や夫はそれを解決します。実際に家庭や夫婦の間で起こっていることはみんな同じなのですから、相手を理解する気持ちが何より大切なのです。
*229(真の愛の中身)愛とは他人と一緒にうまくやっていく鍵です。愛とは理解であり、善意であり、他人の神性に対する尊敬です。
*どこかに相手にたいする尊敬の念がなくては、本当の愛とはいえません。尊敬する材料がないなどといってはいけません。それはあなたが盲目であることの証明以外の何物でもないからです。
◎230 (浮気心)あなたの妻(夫)が、あなたを本当に愛していれば、他の異性に心を動かす事はありません。
*浮気心は愛のリトマス試験紙です。あなたの配偶者がそういう問題を起こしたら、まず自分が反省してみることです。勿論弁解の余地のない不実なふるまいという場合もないわけではありません。しかし、多くの場合はされたほうにも問題があるものなのです。