くれっしぇんど

2006.04.25
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カテゴリ: 中学受験


興味深かったのは、女流人気作家の角田光代さんのインタービュー記事でした。
小学生の頃の本との関わり方がなんだか自分と似ているなって思って。

「一つの棚が目につくと、その端から端まで読みたいんです。」
「同じデザインで全何十巻とあるものを一冊ずつ読んで行くのが好きでした。」
うん、そうそう。
世界文学全集とか伝記シリーズとか。
椋鳩十全集や宮沢賢治シリーズとか。
ここからここまで読んだという達成感が嬉しかったな。
誰に見せる訳でも褒められる訳でもないのに、
時間を惜しんで毎日通っては、黙々読んでいました。
田舎の小さな学校の図書館。
かけがえのない空間でした。

そして、月に一冊だけ父親が町の本屋さんで
好きな本を買ってくれていたことも思い出しました。
図書館とは違う新しい本のにおいが嬉しくって嬉しくって。
その本たちは今はもう、すっかり古ぼけて実家の本棚に眠っています。

そうそう、母が父に内緒で世界名作全集を買ってくれたこともありました。
今思うと何故、内緒にしていたのかな?
きっとへそくりかなんかで買ってくれていたのかも。
今度母に聞いてみよう。
押入れの中から美しい挿絵の本をこっそり取り出しては
眺めていたあのわくわくした気持ち。
そんなものが一気にこみあげてきました。

東京育ちで小さい頃からいつも大きな本屋さんを見ているユウキは、
私とは全然違う本との関わり方をしています。
自分の想いから子どもが生まれたら本だけは贅沢させようと思ってきたので
あの子の周りには綺麗な本、新しい本が溢れている。
いつの間にか学校で読む本はこの本、
サッカーへ行く時のバックの中にはこの文庫本、
ベッドではこの本、
リビングではこの本と
一度に色んな本を並行して読むのが彼のスタイルになっちゃった。
学校では少しの時間を惜しいんで外で遊んでいるらしいので
図書館なんて雨の日くらいしか行かないらしいし。
私の子どもの頃のようにじっくり一冊読み終わるまで時間も忘れて。。
なんてこともできないのよね。
大きな本屋の児童書コーナーで溢れるほどの魅力的な本たちを目にする度、
いつもうらやましいなと思っていたけれど
もしかして、私はもっと贅沢な本との時間を過ごしていたのかもと
この記事を読んで思いました。

その内、世の中から紙が消えて、ユウキが子どもに
「お父さんの小さい頃は、本屋で新しい本に出逢うのが嬉しかったんだよ。」
な~んて言ってくれる時代がくるのかしら。
そんな風に覚えていてくれたら嬉しいな。





★角田光代さんの作品から

ピンク・バス 対岸の彼女 だれかのことを強く思ってみたかった





★「素材文、07年入試はどうなる?」で紹介されていた三人の女流作家の作品


アーモンド入りチョコレートのワルツ 目を閉じて心開いて 西の魔女が死んだ












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Last updated  2006.04.25 13:06:47
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