プロセスを変える

プロセスを変える

PR

Profile

しゅう206

しゅう206

Comments

しゅう206 @ かずめさんさん あけましておめでとうございます。 …
かずめさん @ Re:タケモトピアノ(12/25) ピアノの大量販売ビジネスモデルはヤマハ…
しゅう206 @ かずめさんさん こんばんは。コメントありがとうござい…
かずめさん @ Re:記憶の境界線(12/24) もう6歳なんですね。早いなー。メリークリ…
しゅう206 @ かずめさんさん こんばんは。コメントありがとうござい…

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Jan 4, 2006
XML
テーマ: 子供の病気(2175)
カテゴリ: 子育て と 成長



この入院までには、4人の小児科 医師 が かかわり、
そこには、ばらつきの大きい 医療判断が あった。


4人の医師は、元々、同じ大病院で、
同じ小児科に、籍を 置いていたようだ。

大病院の分院に転じた医師、独立開業した医師、
現在の 直接の勤務先は 異なるが、系列は 同じだ。


それでも、彼らの 診断方針は 同じではなく、
素人目にも、ばらつきが あるように思える。



ゆうちゃんの症状は、次の通りであった。

 ●高熱(39~40℃)だけが 症状
 ●せき、鼻水、嘔吐など、発熱以外の症状が 無い
 ●本人は、それなりに元気で、おっぱいも よく飲む


そして、4人の小児科医師の診断は、次のように行われた。

○発熱翌日 - 某大病院(分院) I 医師(女性 20代後半)
 ▽診察のみ、検査無し
 ▽推測される病気を話し、解熱剤のみ処方
 ▽様子を見る(放っておく)との判断

○発熱2日経過 - 某大病院(分院) H 医師(男性 40代前半)
 ▽診察のみ、検査無し

 ▽発熱4日までは 様子を見る(放っておく)との判断

○発熱3日経過(夕) - 開業医 T 医師(男性 40代後半)
 ▽発熱データ提示、診察、検査(血液、尿、インフルエンザ)
 ▽高熱時には 推測診断はリスクがあり 放置は危険(叱責)
 ▽とりあえず、考えられる症例への薬剤を処方

 ▽某大病院(本院)への入院指示、先方医師との調整

○発熱3日経過(夜) - 某大病院(本院) F 医師(男性 30代前半)
 ▽診察、検査(血液、尿)
 ▽検査で、T 医師の見立て再確認(H 医師が推測した病気ではない)
 ▽細菌感染疑い、点滴により、ブドウ糖、抗生剤投与
 ▽治療方針策定(細菌同定模索、抗生剤投与効果を血液検査で追う)

---

4人の医師の診断方針は、次の二つに大別される。

 1)リスクを軽めに見て、データを採らず、推測で 診断する
 2)リスクを重めに見て、念のため、科学的データを集める

そして、今回の ゆうちゃんの症例では、
リスクを重めに見た医師の判断が、賢明だった。

---

ヒト医学というものは、生物学的な個体差が大きく、
科学分野の割には、データ管理が難しいように思える。

物理学、化学、工学などは、医学に比べると、
データの再現性が 取りやすいため、判断も 分かりやすい。


しかし、医療分野において、データが 扱いにくいとしても、
科学の一分野である以上、データ依存を 放棄してはならない。

さらに、人命を扱う以上、データが無い部分に対して、
思いこみや 推測で 補完することは、危険である。


診断が 医師の個人差、ばらつきに 依存していることは、
彼ら自身が、自らの仕事の「科学性」を放棄した結果だと思える。

医療・医師の仕事は、自然科学分野にあっても、
「職人仕事」なのではないかと、疑いを持った 数日であった。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 13, 2006 09:08:51 PM コメント(6) | コメントを書く
[子育て と 成長] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: