志野茶碗が 呼び起こす 感触と幻想を地模様に
亡き愛人の息子に 妖しく惹かれる女性を 超現実的な美の世界に描いた
川端康成の 「 千羽鶴 」 を読んでいたら
ふと チェコの写真家 ヤン・サウデクの事を 思い出した・・・
( 千羽鶴の画像は ウィキペディア 「 川端康成 」 にリンクしています )
ええ 判っています・・・ 連想するにしても この連想 とても飛躍し過ぎですね (笑)
話が逸れますが チェコ・・・ プラハと聞くと これを想い出します
ミラン・クンデラ原作の 「 存在の耐えられない軽さ 」
共産党独裁下の時代の 悲しい愛のカルテットを描いた ミラン・クンデラのベストセラー
話を脱線させないように 本題の チェコの写真家 ヤン・サウデクに戻します
ヤン・サウデクは チェコでは芸術貢献で表彰された写真家です
写真家の ヤン・サウデク氏は 現在72歳ですが 相変わらず ご健在のようで
去年は こんなニュースもありましたね
【 2007年 8月 6日 AFP 】
チェコ東部モラビア地方 オロモウツにある17世紀の砦跡を背景に
同国の写真家 ヤン・サウデク ( 72歳 )による 男女 218人のヌード写真撮影
↓ ↓
( 画像は 去年のこのニュース報道記事にリンクしています )
ヤン・サウデク (72歳) と サラ (40歳) ヤンの息子サムエル (44歳) と サラ
サラは 川端康成の 「 千羽鶴 」 と違って 亡き愛人の息子に 惹かれたのではなく
まだ健在な愛人 ( ヤン ) の 息子 ( サムエル ) に惹かれて 子供を2人産みました
5歳の娘と 3歳の男の子
チェコの民主革命直後の16年前 経済学部の学生だったサラは
ヤン・サウデクの作品(写真)に 惹かれて ヤンを訪ね・・・すぐに2人は恋仲に・・・
その後 ヤンは サラを写真のモデルにして 様々作品を発表しています
ヤンは サラから 息子の子を妊娠したと告白された時は 興奮して幸せな気分になった
彼女の大胆さに感服した・・・ らしいです
私には 他に恋人がいる サラとは 妊娠の2年前から性交渉がなかった・・・らしいです
今もサラは 公式のパーティー等では ヤンの同伴役を必ず務め
ヤンの作品の販売や 管理を担っています
サラには 計算もあったらしいです
ヤンの子供を持つのは怖かった
ヤンは 子供を作った相手とは 必ず別れているから・・・
サムエルとの子供を持てば ヤンを引き留めておけると思ったらしい
サムエルによると 関係を仕掛けてきたのは サラの方で
父 ( ヤン ) の子供が生まれても 彼には 「 父親の役割 」 は 果たせないから
自分に目を向けたのだと思う・・・と言っている
サムエルは サラと2人の子供たちと 同居せず別居暮らしで
自身の住居から サラと2人の子供が住むアパートに 通っているらしい
サラに対して 夫婦の気持ちが あるとも ないとも言い切れない
う~ん 重みのある関係ではあるね
父とサラの関係は冷めている 僕に後ろめたい感覚はないよ・・・ だそうだ
( サムエルが考える 「 父親の役割 」 とは 一体どんな事なんだろう・・・ )
でも チェコ社会は この 奔放 (?) な関係を どちらかと言えば 肯定しているらしい
チェコ医学協会のピーター・ワイス教授は
チェコは 西欧の中でも 男女の性に関して 最も開放的な社会の一つ・・・
と指摘しているらしい
「 チェコ史に原因 」 という説もあるらしい
生活の隅々まで縛るカトリック教会の権威を拒否する形で
16世紀以降の新教運動が盛り上がった為と この説は言うのだけれど・・・
( 私は 反カトリシズムだけでは 納得し難いです・・・ )
チェコの人口減 チェコの合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は
1.23(2004年)と 日本の1.26前後を下回り
欧州連合(EU)の中でも スロベニア等と並んで 最少グループに属する
人口は 既に1994年から自然減に転じている
2007年には 就労年齢人口も減り始める見通し
民主革命の年の1989年と 2004年を比較すると
婚外子の出生割合は 8%から 31%に
結婚件数100に対する離婚件数は 39から64にそれぞれ増大しているらしい
( 2006年 1月 15日 読売新聞から引用 )
チェコって 今 どうなっているんでしょうね・・・
夫の本棚に とても良い保存状態で ヤン・サウデクの作品集が保管されています
手放すつもりは ないそうです!