ちびろずるーむ

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アイルランド紀行(11)

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8月25日(金)朝から雨。今日で観光終了。9時出発で、「グレンダーロッホ」へ。
森林の山懐にひっそりと残る初期キリスト教跡。U字渓谷には上下の氷河湖有り。

6世紀に、120歳まで生きたという聖ケビンがこの地で修行を始めて以来、巡礼地として栄える。バイキングに攻撃されても再建。しかし16世紀イギリス支配で破壊。

現在は廃墟と墓地。ここでは専用ガイドの男性と一緒に見学したが、雨は一層激しくなり、フードだけで傘を差さずに濡れて観光する私を不思議そうな顔して見ていた。

日本の雨には濡れたくないが、アイルランドの雨はとてもキレイで気持ちイイ。目にも優しい。パリでもそうだったがフードだけの方が画像もよく撮れるし、視野が広いのだ。

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聖域の入口は、花崗岩をアーチ型に積んだ二重の門。入口として残る唯一の貴重な物。ほぼ完璧な形で現存している円塔は、11~12世紀のもの。6階建てで、高さは30m。

円塔の入口は地面から3.5mの処にあり、バイキングから身を守るため?と想像するも違うらしい。というのも此処に簡単に登り、若者がタバコを吸ったりするそうで。お粗末な話。

屋根は無くなっているが大聖堂は、7世紀建立。12世紀にアイリッシュ・ロマネスク様式に大改造。司教や富豪の墓石があった。足を東に向けてあるらしい。周辺にも墓があった。

その南にあるのが、聖ケヴィン教会。急勾配の屋根と煙突のような円塔が特徴的な建物。ケヴィンの台所とも云われている。内部には十字架やケルト模様の墓石の一部があった。

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その後、希望者だけで、湖の周り3kmの遊歩道を散策。旅行中、あちこち観光した割に、バス移動が多くて、思った以上に歩いていない。その上あの食事。ここらで運動しなくちゃ。

雨に洗われた緑がとにかくキレイ。目にも優しい。かなり濡れて少々寒くもあったが、歩く。なぜか風邪を引く気がしなかった。実際に何ともなかったけども。最初はペースよく歩いた。

でも自然のあまりの美しさに、足を止めて、あちこち画像を撮りながらゆっくり歩いていると、どんどん抜かされて遂に最終組に。最後の方は、疲れも出てきたりして3kmは長く思えた。

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濡れた服を乾かしながら、バスでダブリンへ戻る。少々遅い昼食後、国立博物館、トリニティ・カレッジを見学。あっと言う間の見学で残念。次回はゆっくり巡りたい。1時間半の自由時間。

今夜は遂に「リバーダンス」を本場ダブリンで鑑賞する。最初はこんなことになるとは、夢にも思っていなかった。思えば、最初の朝食で別のツアーの方と同席したことから、話しは始まる。

「今日ツアーで「リバーダンス」を見に行くんです。どんなのか知らないんだけど」と言われる。「わーいいですねぇ」私は興奮して詳細を聞いていた。26日までダブリン公演をやっている!

それで添乗員さんに相談すると、夕食をキャンセルすれば行けると言う。チケットは取って下さった。6名希望だったので、偶然BOX席になった。手数料込50ユーロ。夢みたいなホントの話。

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「リバーダンス」は、とにかく大好きで来日公演は必ず行く。でもまさか現地で見られるとは!去年の秋で今年の夏。嬉しくて嬉しくて万々歳。アイルランドを選んで良かったと心底思った。

添乗員さんが6人乗りのタクシーを呼んでくれ(ありがとうございます)、19時過ぎに出発した。ゲイエッティ劇場で、20時半開演。3階正面右端のBOX席。椅子が高くて足がぶらんぶらん。

洒落てて格調高いような素敵な劇場で、入るだけでドキドキ。手荷物検査など無く、カメラもOK。地元のショーは、ステージも観客もノリが良くて賑やか。ダンサーから口笛や掛け声も。

日本で観るのとは、雲泥の差。ここは一体感が凄い。でもどっちも◎。嬉しい嬉しい楽しかった。
次回の来日公演はまた楽しみ。今度はいつもとは違った見方が出来るかも。素敵な晩でした。



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