9月30日出発だったのですが、一番心配していたのは、台風でした。
直前にお電話を下さった添乗員さんは「海外便は絶対に大丈夫です。」
とのこと。でも関空に無事に辿り着けるかが、問題でした。
その心配は無駄に終わり、無事に関空に到着、友達とも会えて、
添乗員さんやこれからご一緒するご夫婦とも合流しました。
19時発のルフトハンザに乗り込んで、まずは香港へ。
そして10月1日フランクフルトへ。18時間の飛行機の旅。
しかしフランクフルトに到着した後、乗り換えまで3時間半ほどもあり、
しかも早朝過ぎて、お店もまだ閉まった状態。寝ることも出来ずで。
海外旅行ってのは、いやはや大変なものなんだと思った記憶があります。
今は、24時間空港がほとんどなので、とても楽ですけれどね。
最初の目的地、ハンブルクに到着。
歴史は古いのですが、第二次世界大戦などによって、古い街並みは
ほとんど消失してしまいました。でも修復された貴重な建物や通りは、
当時の面影をしのばせてくれます。
ハンブルクは、ヨーロッパで1,2の荷揚げ量(1994年頃)を
誇る港町として有名です。ドイツを縦断しているエルベ川が、
北海に流れ込む手前、入り江のように幅広い大河になって、
河川港をつくり出しているのです。
ハンブルク市庁舎。112mの尖塔を持つのですが、
その写真は撮らなかったようです。ガイドブックでどうぞ。
バロック様式の聖ミヒャエル教会が数日前に、放火されたようで
塔の辺りに幕が覆われていました。とても残念でした。
この日はとてもお天気が良かったように思えます。
ランチ後に、車で、次の観光地リューベックに向かいました。
☆
13~14世紀のハンザ同盟が栄えた頃に、その中心として
もっとも繁栄を極めたのが、ここリューベックでした。
バルト海や北海のニシンなどの海産物の取引場だったこの町へ、
各地からたくさんの商人が訪れてたそうです。
ここから南へ80kmほどのところにある塩の産地から、
塩が運ばれて、この港からロシアや北欧に輸出されました。
聖マリア教会 1941年の戦災で2本の塔の真下に、
地面にめり込んでしまったままの姿の鐘が、残されています。
町が壊滅的な有様になっても、戦後に、元の完璧な姿に
復興されているのには、何処へ行っても感激しました。
1250~30年につくられたゴシック様式の巨大な教会です。
この教会のオルガニスト、ブクステフーデの奏でるオルガンの音色に、
かのバッハが感激して、無断で休暇を延ばしてまでも
通い詰めたという逸話があります。
☆メルヘン街道紀行1994
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