3月14日(金)。旅行4日目にして、やっと晴天の一日でした。
ドルドーニュ川に沿った中世の城塞と美しい村々を巡りました。
フランスは、ロワール川の古城巡りが有名ですが、要塞や城塞好きなら、こちらをオススメします。1200くらいもあるそうですよ。
まず最初に、ドルドーニュ川の絶壁に建つ12世紀に建築された「ベナック城」。数々の戦乱を経て、20世紀初めには廃墟同然に。
現在は、所有者の膨大な私財を投じての修復作業中だそうです。「ジャンヌ・ダルク」など数々の映画の撮影に使用。見学も可です。
私達は遠くから眺めて、そして真下まで行って、写真を撮りました。絶壁に建っているので、真下から見上げると非常に迫力を感じて・・
でもちょうど逆光だったので、上手く撮れなかったのが、とても残念。お城のすぐ傍には、水量多く美しいドルドーニュ川が流れています。
少し進むとその対岸に、カステルノー城が。このお城、百年戦争時にベナック城と敵対関係で睨み合っていたそうです。かつて英仏の国境
がドルドーニュ川だったみたいです。現在では武器博物館に。中世の装束を着けた騎士や鍛冶屋さんのデモストレーションもあるそうですよ。
シーズンには、ベナック城から川クルーズで来られるという、崖の下に家々が貼り付く景観が、素晴らしいと言われる「ラ・ロック・ガジャック」。
崖下横長に家々が建っているので、川側から見るのが一番楽しめそう。ノスタルジックな船みたいで、夏のシーズンは大人気。乗ってみたい~
今日は、数分刻みで進みます。次は、丘の上に建つ城塞都市「ドンム」。観光用蒸気機関車で細く急な坂道を登りながら、一巡り。そして頂上へ。
なんだかテーマパークに来たような、そんな気分でしたが、この細く急な坂道を他に登る手だてもなしで。かなり面白かったです。2ユーロでした。
展望台からのドルドーニュ渓谷の眺めが、素晴らしかったです。鍾乳洞もあって隠れた名所みたいになっていました。時間があれば入りたかった~
頂上付近に並ぶ家々も、これまたおとぎの国のようでしたが、半分ほどがホテル。景色は良いけれど、ここに宿泊ってのは、ちょっとって思いました。
展望台からの画像は、旅行中に書いた日記にあります。この日はお天気がとても良くて暖かくて、しかも澄み切っていたので遠くまで見渡せました。
崖上に建つ城塞を眺めながら、バスは次の目的地「ロカマドゥール」へ。展望台から眺めると、断崖に貼り付くように建つ村の全景が一望出来ます。
地球の歩き方に、村が東向きなので、午後は完全に逆光になるとありました。やっと間に合いました。一番イイのは早朝だそうですが、それは泊まらないと。
ここは巡礼地で村の上は、聖地。でもまずはランチタイム。まるでメインのようなサラダ。本来は刻んだベーコンのサラダでしたが、私だけ特別にこれ。
ベーコンの代わりに、この地方特産の胡桃がぎっしり。パンの上には、名産のロカマドゥールというチーズ。この後、メインとデザートがありました。満腹です。
レストランのトイレは、テラスに出てから階段を下りた所。その帰り、ふと上を見上げると「うわっ」すごい光景が飛び込んで来ました。圧倒されるような感じ。
上にはエレベータでも行けるのですが、216段ある巡礼者の階段を。巡礼者は、階段を祈りながら膝で上がったそうです。7つの聖堂と礼拝堂が集まっています。
結構急な階段が、いくつもありました。普段は何とも無いのですが、ご馳走尽くめで太ってしまい膝に負担が来たようで、膝痛になり困りました。巡礼地で、何で?
礼拝堂には、黒い聖母子像がありました。何で黒?かと言うと、蝋燭の煙でこうなったのだとか。でももっと他の意味もありそうな気が。つづら折りの十字架の道を
上ると、見晴らしの良いお城がありました。でも有料だったので、バスに乗りました。
このとき20℃。ぽかぽか陽気で、サルラまでの90分間。お昼寝タイムになりました。
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