百術は一静に如かず

百術は一静に如かず

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2009年09月08日
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カテゴリ: 教育
モンスターペアレンツ、なるものに、


いろいろなタイプがいますが、
子供の意思を無視して受験を押しつける、とか、
無謀で独断な偏見を押しつけてくる、とか、
完全な独善、とか、
商売としてみれば、ヘビークレーマー、ということになります。

昨日も、とある教室でそのようなお母さんから、
成績が上がらないのは講師のせいだから、

という強烈な申し出があり、
3時間以上、教室長が対応をしていました。

地域でも有名なお母さんのようで、
そのお母さんをストレスに感じて、
転校までした人もいるそうで、
子供も、お母さんのプレッシャーで、テストになると、
本来の力が全然発揮できない、
そうすると、家でより強烈なしかりを受ける、
その余波が塾にもやってくる、
感情的になっていて、
自分の思いと都合意外、一切受け付けない、という状況です。


場合によっては、これ以上対応しきれない、という状況でした。
我々からすると、
生徒は講師と上手にやっているし、
生徒も講師を変えてほしくないと言っている、
それに、本人のレベル的に見れば、

「前向きに自主的に勉強に取り組む」ことができれば、
基礎的なところは充分に伸びていくだろう、という状況でした。


その日の夕方、生徒がやってきて、

「お母さんにいいました。今の先生でやりたい、と。
 それで、”自分がやることだから”とOKしてもらいました」

と。

我々が、あわよくば逃げ出そう、と考えていたことが、
とても恥ずかしくなりました。

僕らは商売だから逃げ出せる。
最悪、お金返せばそれで縁も切れる。
けれど、彼は、絶対に親から逃げられない。

今までは逃げて、隠れてばかりきたけれど、
今回は、自分の意思で、親を説得してきた。

子供の強さ、に心から感動しました。

そして、今一度思いました。

「あくまで、我々は、まず商売よりも先に、
 民間の教育機関でなくてはならない」

ということを。

商売を優先した塾(世の中の99.9%がそうですが)など、
もはやこれ以上必要ない、十分な数があります。

しかし、公教育が不十分な機能である今、
塾や教育産業は、
「教育」という国の根幹をなす事業の一端を担っている、という自覚を、
もっと強烈に、
いや、それを第一義にもたねばならない、
そうでなければ、
「教育」産業と、冠してはいけない、
そう思います。


彼の力強い成長、一歩、をみて、
大人の我々の卑屈さ、いやらしさ、をいやというほど思い知りました。

まず、こういう事態に、商売や自我を抜きにして、
「この子と家庭をどうしてあげよう」
という気持ちを、第一義的に持てなかったことに、
とても恥ずかしい気持ちです。

こんなんではだめだ。
そう気づかせてくれた彼には、心から感謝です。






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最終更新日  2009年09月08日 10時29分35秒
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