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2010.10.31
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カテゴリ: 映画
クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」は
公開時から評判がよく、見ようと思って見逃していた映画のひとつだった。
ようやくDVDを借りて見た。

監督もイーストウッド。

頑固じじいと少数民族(モン族)の少年の交流の物語で、
小品の雰囲気がただようが、
そこはイーストウッドというビッグネームなだけに、それなりの映画にできあがっている。

丁寧に人間とアメリカを描いていて、
多民族国家アメリカの持つ複雑な背景が反映されたストーリー。


若者たちは一方でアメリカ文化の悪しき面に毒され、
一方でマイノリティの誇りを失うことなく、なんとか順化しようとする。

軍人として朝鮮の戦地にも赴いた頑固じじいは、
言ってみれば生粋のアメリカ人なのだが、
そんなマイノリティのいざこざに巻き込まれ、それをきっかけに心を開くようになる。

妻に先立たれた爺さん役のイーストウッドが、
「素」なんじゃないかと思えるほど自然な感じでいい味を出している。

アメリカのどこにでも転がっていそうな人々が描かれ、
それでも、ラストはやっぱり軽い衝撃に映る。
なんだかあんなことも、アメリカでは日常的なできごとのような気がするからか。

「グラン・トリノ」

アメリカ人の男にとって、車は自分を表現する最重要アイテムらしい。
だから、グラン・トリノはつまり頑固じじいなのだ。

床屋で交わされるやりとりや、
モン族の少年に仕事を紹介するくだりなど、
他国の人間にとってアメリカの一種奇妙に映るであろう一面を、


そのあたりに、監督として、表現者としての手腕を感じる。





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Last updated  2010.10.31 22:01:07
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