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2015.01.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『地上最後の刑事』早川書房から去年でたミステリです。週刊紙などでも紹介されていました。

いやあとんでもない傑作でした。

「小惑星が半年後に地球に衝突し、人類は滅亡する」という小説や映画でしばしば描かれてきた状況と、
「地道殺人事件の捜査を進める刑事」というオーソドックスな話を組み合わせるとこんなに魅力的な話になるとは。主人公の刑事の使命感と、よく考察され練り込まれた背景の社会状況が異様な迫力を生み出している。

私はミステリにまったく詳しくなくて、ミステリとしてのレビューはできないので、SFファンとして読んで思ったことを書く。

第一作『地上最後の刑事』。版元は品切れみたいだけど電子書籍で買えるね。


地上最後の刑事-【電子書籍】

地球滅亡を目前にしながらも、刑事に昇進した主人公ヘンリー・パレスは強い職業意識をもって事件の捜査にあたる。

続編の第二作『カウントダウン・シティ』こちらは紙の本で買えた。

第一作の事件の後、捜査課が廃止されて退職し、市井の人となった主人公パレスは人捜しを頼まれる。



さて、小惑星の衝突を扱うだけあって、作者は実はかなりのSF好きとみた。
『地上最後の刑事』の中のSFネタを紹介するよ。

<作中、人気映画として登場する架空作品「淡い輝きのかなた」>

崩壊しかけた社会でも、映画館であるSF映画が定期的に上映されている。、実は登場人物がこの映画を観に行った件が謎解きの鍵になってるんだが、内容が社会状況を思うと泣かせる。毎週30分の映画ということは、テレビ放送もすでに消滅しているからなんだろうな~。

タイトルは「淡い輝きのかなた」といい、22世紀、女性艦長の指揮する宇宙船が(「スタートレック」好きの人なら、ちょっと似たシチュエーションの「スタートレック・ヴォイジャー」を思い出さずにはいられないだろう。)

第3章
「SFシリーズの『淡い輝きのかなた』は、クリスマス以降、第ヒット映画なみに、毎週、三十分の新作が公開されている。(中略)銀河間を飛行する宇宙戦艦<ジョン・アダムズ>を中心とする物語だ。艦長のアメリー・チェノウェス提督を演じるクリスティン・ダラスという美人女優が、脚本と演出も担当している。<ジョン・アダムズ>は、2145年ごろに、かなたの宇宙に到達する予定だ。もちろん、その物語の奥からは、なんとかしてだれかが生き残り、繁栄し、宇宙で人類が復活するというテーマが、頭部を一撃するかのごとく雄弁に伝わってくる。」


う~っ、泣けるじゃありませんか。フィクションにも希望を見いだしたい人々。フィクションで希望を与えたい人々。ちなみに主人公は「あんまり好きにはなれなかった」だそうだ。



<『ロード・オブ・ザ・リング』やマーベルコミックス>

第1部
(被害者の) 「ここ三ヶ月以内の日付の映画館の半券からすると、彼は、青くさい冒険映画を好んでいた。」

「『ロード・オブ・ザ・リング』のリバイバル上映。SFの『淡い輝きのかなた』シリーズ二話分。フックセットにあるIMAXシアターで、DC対マーベルのスーパーヒーローもの。」


旦那もなかなかお好きですなあ、といいたくなるようなラインナップである。
もちろん作者は青くさいと思ってないと思う。主人公の刑事が冒険映画を好まない設定なんだろう。


第2部。主人公がティーンエイジャー時代を回想する。
「友人達が(中略)ボックス席に滑りこんでくるのを、ペ-パーバック版『エンダーのゲーム』を読みながら待っている」「どうしてかはわからない。ただ、全然興味が持てなかった。」


作者、けっこうSFは知っているように思えるのだが、主人公には「興味がもてない」と言わせている。ほんとに嫌いなのかな?それとも同族嫌悪?

<『渚にて』>
第4章。図書館のお勧めの本コーナー(”死ぬ前に読んでおきたい本”!!)に誰かがいたずらして『渚にて』を差し込んであるというブラックジョーク。

<ジュール・ベルヌ>

「パレスが、ジュール・ベルヌの月ロケット発射話のからくりを全部知りたがっていると言ってくれ。」

<エピローグの一件>
泣かせるエピソードがあります。地球滅亡がわかったらどういう行動に出るか?
楽しみを減ずるので書きませんが、SFファンとしてツボに入りました。
『過ぎ去りにし日々の光』(クラーク&バクスター)の、とある記述や、新スタートレックのとあるエピソードを思い出したことだけ書いておく。

あと、SFじゃないけど第3章で言及されるディラン・トマスの詩というのは、映画「インターステラー」でも出てきたこれだよね、たぶん。

Do not go gentle into that good night,
Old age should burn and rave at close of day;
Rage, rage against the dying of the light.

「あの心地よい夜の中へ、従容と入って行ってはいけない。
老人よ、燃え上がり、荒れ狂え、人生の日暮れに。
怒れ、怒れ。死にゆく光に逆らって。」

(とちめんぼう訳なので間違ってるかも)

というわけで二作品ともおすすめです!






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Last updated  2015.01.11 23:35:07
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