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映画を観ながら浮かんだ疑問について、続きです。不思議に思った部分について自分なりに答えてみようと思います。
11) 前半、ワトニー君がスーツのヘルメットの修理のようなことしているがあれは何をしているのか。
原作に、ハブ(簡易基地)の中の酸素を取り除くためにスーツの酸素供給装置を使って空気調整機をだます、という場面があるのでそれを再現したのかな?
12) ジャガイモ全滅のあと、みんなハブ(簡易基地)の外に捨てていたが、地球産のバクテリアが生き残っているかもしれない土を捨てていいのか。
あれはいかんと思う(笑)。JAXAの探査機「のぞみ」などは、殺菌が完全ではないため万一の火星衝突を危惧して機能停止させられている。まあ緊急避難と言うことで。原作では畑はどうしたのか、今探してみたけどまだわかりません。
13)MAVへの320キロにわたる旅の場面、アラームで目を覚ましたあと腕時計を確認しているが、 宇宙服に腕時計なんてついてるの?
ついてない。あれはワトニー君の私物で今回の映画とタイアップしたハミルトン(もともと潜水士用の時計のメーカー)100気圧防水・機械式自動巻の時計。映画の公式サイトにはちゃっかりバナーがあって、ハミルトンのHPに移動するようになっています。原作には出てきません。
火星は気圧が低すぎて液晶(蒸発する)の時計は使えないだろうし、電池も心配だから、船外活動服についている装置のバックアップとしてゼンマイ時計を着用するのは理にかなっているんじゃないかと思います。
14) MAV改造の時、装置を外にぽんぽん捨ててるが乱暴ではないか。MAVの脚にでもあたったらどうする。帰れなくなる。
あれもいかんと思います。だいたいアメリカ映画はなぜかものを乱暴に片付けるシーンがよく出てきて、(後で誰が掃除するんだよ!)と思いながら観るんですけど、今回の映画も畑作りの時ハブ内のものを容器に詰めたり全滅した畑を外に処分したり、やっぱり雑な気がするんだよなあ。現実の宇宙飛行士はきわめて慎重に物を扱うと想像します。
15) MAVに乗り込んだ時、ヒゲを剃る場面があるが、いったいどこにそんなスペースがあったのか?船殻は肉抜きして与圧スペースなんかないのでは?
確かにあれはおかしい(笑)。でも棚に船外活動服が人数分並んでいたから、火星上で活動するスーツから船外活動服に着替えるスペースは一応用意されていたのでは。鏡があったのも装着が完全かどうか確かめる装備だと思う。でもやっぱり変だなあ。MAVは限界まで装備を取り外しているはずだから。ローバーの中で剃るようにすればよかったのに。ワトニー君が飢餓で痩せているのを見せたかったんだろうけど。
16) ワトニー君を拾う直前、ベックが船首エアロックに爆弾をしかけに行きますが、命綱なしで船外活動をしています。こんな危ないことしていいのか!
命綱はワトニー君を拾いに行くために全部1本につないじゃったので残ってないんです。それにしてもあれは危ないなあ。映画としてハラハラさせるために手が滑りそうになる場面なども入れているから、演出の都合かもしれません。
17)最後、船長がワトニー君を拾いに行くのはおかしい。ベックにまかせて、リーダーはブリッジにいて指示をすべきだ。
……と最初は思ったんですが、2回目映画を観たとき、爆弾を仕掛けるために船殻をつたって往復したベックは疲れ果てているように見える。船長はベックの疲れを敏感に読み取って交替したのではないかと思います。
いろいろ突っ込みどころは多いですが、それでも随分練られて、あまりおかしな場面はないように作ってあると感心しきりです。